二日目 一般病棟へお引越しの巻 ~安眠との戦い 足の痛みを添えて~
起床! 一応病院は6時起床だったらしいのだが、朝飯が来たタイミングで看護師さんに起こしてもらった。現在7:25。うん、眠い!!
朝飯はこんな感じ。朝はパン。
デザートのマンゴーが嬉しい甘みだ。やっぱ果物はテンションが上がる。
朝メシが終わってちょっとしたら、昨日の医者がまた来た。やっぱりニヤニヤしている気がする。それに、なんか昨日より引き連れてる人数が多いぞ。
「みんな君の心配をしてるんだよ。」(・∀・)ニヤニヤ
ほんまか???その割には多く見えるニヤニヤ成分。まだ寝起きだし、見間違いだったということにしておこう。
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そういえば、今の私の状態を紹介するのを忘れていた。今私の足には、「ドレーン」という管が入っている。体内の膿を吸い出す管で、それを伝って膿が体外に出てくるという仕組みだ。出てきた膿は包帯の中のガーゼが吸ってくれている。容器などがあるわけではなく、直にガーゼ。ガーゼ君には中々荷が重い、重大な責務を背負わせている気がする。頑張ってくれガーゼ君。
そうそう、昨日は余り気にならなかったのだが、そのドレーンが入ってる部分がわりと痛い。ズキズキ痛むけど、気を強く持って生きていこう。
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入院中は基本ベッドの上で生活するのだが、こりゃまずい。予備動作なし、一発ですぐ横になれるもんだから、気がついたら寝てしまう。
そのうえ、さすが病院。ベッドが気持ちいいんだこれが。溶かそうと思えば永遠に時間を溶かせそう。
朝の点滴中も例によっておねむの世界に飛び立っていたら、看護師さんに患部への鉄拳で起こされた(誇張)。なんでも、別の病棟にお引越しすることになったらしい。
寝起きだし左腕に管はぶっ刺さってはいるが、急いでお引越しの準備を。
用意が完了したら、点滴が終わっていないのに移動が始まった。
点滴を刺しながら車椅子移動だなんて、凄くこう…それっぽい!
テンションが上がって看護師さんに「なんか…入院っぽくていいっすねぇ!」なんて言ったら苦笑されてしまった。
一階の救急病棟から、一気に上の階へお引越し。いい景色が見えるかなと期待したのだが、相部屋で自分の場所は窓際じゃなかった。残念。
が、共同廊下などから景色が見えた。
遠くに東京タワー。
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点滴なども夜まではなく暇なので、同じ階をちょっと探検する。階の真ん中にはエレベーターやら看護師さんのステーションがあって、その周りにぐるっと病室がある感じだ。
構造的には 回 ←こんな感じ。
同じ階には「デイルーム」というのもあって、階の患者さんたちが自由に使えるスペースという感じ。
お茶が出たり、お湯が出たりするみたい。自販機はあったけど、コーヒーの銘柄が好きなやつじゃなかった。無念。でも他のラインナップは充実していたわね。ミルクティーやらジュースやら、甘い系の飲み物が豊富だった。ブドウ糖が恋しくなったらお世話になろう。
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暇なので一階のコンビニに行ってきた。私の大好きな飴、龍角散を発見。味が好きでよく舐めているのだが、どういう訳か、ほぼ一度も同意を得たことが無い。好きな銘柄のコーヒー達も見つけた。
コンビニに売ってるコーヒーの中では、三本の指に入るぐらい好きな奴。嬉しすぎて、テンションと血中カフェイン濃度が天井知らずだ。おにぎりやお菓子のバリエーションもけっこうあったな。明日また来よう。
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今日は風呂にも入れた。
患部と、点滴の管がついている部分(点滴を受けていない間も、こんな感じ↓で常に針はぶっ刺さっている。)をビニールで覆い、いざシャワーへ。
左足は痛くて地面につけないため、風呂場でも片足立ちを余儀なくされる。
おお、なんてこった。まずい、地面が濡れてやがる。こんなところで片足立ちをしていたら、すってんころりん入院続行ルートまっしぐらじゃないか。まあ濡れてるのは風呂場だから当然なんだけど。しょうがない、滑らないよう慎重に、けんけんでの歩みを一歩一歩進めた。
____よし、とりあえず風呂の椅子に座れた。蛇口をひねり、アツアツのシャワーを浴びる。気持ちええ。
昨日は体を布巾で拭くことしか赦されなかった身なので、この熱さは癒しだ。体の汚れが洗い流され、隅々まで洗われるような気持ち。実際洗ってるけど。
一応入浴できる時間は限られてるため、余りのんびりし過ぎて時間を過ぎると次の人にシャワーヘッドでスネネを叩かれる。着替えをするにも時間のかかる足なので、体を洗ったらすぐに出ることにした。風呂場の隅にあった車椅子(風呂場のすがた)は気になるが、調査は明日に持ち越そう。
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風呂の後は夕飯。今日はビーフシチュー!久々の牛肉を噛み締める。美味い!!!やっぱり牛肉は「肉!!」って感じがして美味い。
今回のデザート枠はチョコババロアだった。優しい甘みが体に染み渡る。冷たくて美味いね。
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そういえば、夕食の前に例の医者が来た。今回は一人だけ同伴者を連れてのご登場。ただ、朝よりニヤニヤ成分多め。
朝は患部を見せるだけで済んだので安心して包帯を取り患部を見せたのだが…今回の彼は一味違った。
突然患部の脛に手を当てたかと思いきや、指でぐいぐい押し、無理やり膿を出そうとして来やがられた。
痛え痛え!!せ、先生!!先生!!!!
先生、多分それそうやって出す奴じゃないです!!多分そっとしといたら勝手に出てくる奴ですからそっとしといてあげてくれよ!!!
まあ実際、ちょっと出てたけども。でも痛みの対価の方がデカい気がするよ、先生。
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さて、今日のイベントはこれぐらいで終わりだ。病院の消灯時間も来たし、今日はもう寝よう____
___と、思っていたのだが……。
ここで思いもしないトラブル発生。なんと足が痛すぎて、90度±5度くらいの間しか動かせない。日中はずっと座っていたため、気づくのが遅くなってしまった。不覚。
それにしても参った。これではベッドで普通に寝ることが出来ないじゃないか。いや、一応膝を立てた状態で仰向けになることは出来る。出来るのだが、この体勢では寝付けない!!
立ち向かうしかない、この苦境と____。
私の安眠に向けた試行錯誤が始まった。
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案① ベッドの柵に足を上げ、
 ̄│_◯
↑このような体勢で寝る作戦。
膝も90度のままだし、ちゃんと仰向けで寝られるかなりいい案……だと思ったのだが、足を上げるのが痛すぎて無理!!断念した。無念。
案② 車椅子で寝る作戦。
ぶっちゃけこれが本命の作戦だった。座り心地もいいし、上からタオルケットを被せればいけそうな雰囲気があった__のだが、首が余りにも不安定になり、寝付けないため断念した。
「背中の位置に松葉杖をさし、背もたれを延長する」という追加の作戦も試してみたのだが、残念ながら上手くいかなかった。
その後も色々試行錯誤した結果、出た答えは。
ベッドに腰掛け、そのまま上体だけを倒す形。つまりこれだ。↓
___◯
│
もうこれはまさにコロンブスの卵というか、ニューウエーブというか。プロセスも必要ないし、簡単に寝られる。
間違いなくこの寝方は今年、蜂窩織炎界で流行るだろう。
という訳で、無事寝方も決まったところで今日は寝ることにする。グッナイ。
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