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23.03.07 yutori・ヒトリエ「今しか鳴らせない音を」-yutori編-

↑ヒトリエ編はこちら

これはTwitterにも書いたことなんだけど、ヒトリエが終わってからの転換中、目の前にいた40代くらいの男性から「小柄なようですし、良かったら前で見ませんか?」と自身と私の場所の交換を提案していただいた。

今の時点で2列目、さすがに最前列は烏滸がましいと思い、十分見えてるので大丈夫です。お気遣いありがとうございます。とだけ返し、代わりに別の女の子(yutori Tシャツ着用)を最前列に通してあげることが出来た。

その男性もyutoriグッズを身に付けていたし、これからのステージを見ることがきっと本命だっただろうに素敵な心遣いだなぁ〜と始まる前から気持ちが良かった。

*****

SEが鳴る。
仕様かと思ったら機材トラブルにより音が途切れ途切れになってしまっていた。
本来であれば1人1人が順番に登場していたんだろうなぁ〜なんて思っているうちに、メンバーの「もう良いよ!みんな出ておいで!」的な呼びかけに合わせて全員が集合し、yutoriがスタートした。

ヒトリエのファンから言わせてもらえば、機材トラブルなんてよくあるからね(?)
機材トラブルあってこそのライブだからね(?)

1曲目か2曲目か、ライブの序盤でギター弦が切れてしまい、演奏が中断してしまった。
弦交換を終え、気を取り直しての再スタート。

ヒトリエのファンから言わせてもらえば、機材トラブルなんてよくあるからね(?)
機材トラブルあってこそのライブだからね(?)

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年齢を重ねているから上手いとか、そうじゃないとか考えたことはないんだけど、yutoriに関しては「この年齢で?!」と感じることが多い。

この日のライブのためにそりゃあもうyutoriを聴きまくった。

『なけなしの金で買ったタバコ美味くないな』
『アイツらと食べる飯より美味いもんなんてないさ』
( 煙より )

当方はアラサーの非喫煙者。
タバコの味なんて未だに分からないが、歌詞が心にブッ刺さりまくる。

『独りじゃ何も出来なくなる』
『弱いまま進むだけ』
( スイミー )

うーん………。

いや、人生何回目???

二十歳前後でこんなエモーショナルな歌詞書いちゃいます???
もしかしてとんでもない若手バンドと出会ってしまったのでは???

『袖の隙間からたくさんのバーコード』
( 午前零時 )

も中々に衝撃的だけど

『私には時間も猶予もないの』
『それならもっと笑っていたかった』
( モラトリアム )

とか、yutoriは耳に残る歌詞がとにかく多い。

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この日のライブは3月上旬。
yutoriには高校を卒業したばかりのメンバーがいるということはもちろん予習済みだ。

メンバーの高校生くん(あえてこう呼ばせてもらう)がとにかく微笑ましい。

ちょっとストップ!
渋谷はもっと盛り上がれますよ!

僕から見て左側!スペース空いてます!
僕たちも皆さんの顔が見たいので、あと一歩ずつ前に来てくれませんか?

なんて煽り方が優しいんだ………。
こんな彼と食べる飯は煙よりもさぞ美味いよなぁ………。
これから先、音楽をする上での苦労は沢山あるだろうけどこの気持ちだけは忘れないでいてくれよ………。

と、アラサーから謎の母性が溢れ出てしまった。

ライブ中、2度目のギター弦が切れてしまうトラブル発生。
同じ日に2度も切れることあるんかい。

ヒトリエのファンから言わせてもらえば、機材トラブルなんてよくあるからね(?)
機材トラブルあってこそのライブだからね(?)

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ライブの終盤、ドラムのレンくんから対バン相手であるヒトリエに対してこんな話があった。

別のライブで共演した際に感動し、yutoriメンバー全員が対バンしたいと思った

でも今回のツアーはその時点で対バン相手も日程もすでに決まっていた(この日のWWW Xは追加公演)

「いつかヒトリエと対バンしたい!
じゃなくて、今すぐ声かけないとダメだ」と思った

ヒトリエ側に断られるかもしれないし、そもそもライブ自体が出来ないかもしれない、それでも自分達の気持ちを優先し、今日を迎えた

………。

ハァァァ〜〜〜〜〜〜(クソデカ溜め息)

なにそれ?!?!めっちゃ良くない?!?!
いつかじゃなくてすぐに行動に移してくれたって………コト?!?!(ちいかわ)

それが無事に形になったライブだと知らされてしまい、良い意味で情緒不安定なアラサーが渋谷に爆誕してしまった。

*****

アンコールではヒトリエのリトルクライベイビーのカバーからスタート。

うーん、310ちゃんの声がめっちゃ良い。
ハスキーだけど綺麗な高音も出るし、力強い声も素敵なんだよな〜〜〜。

リトルクライベイビー難しすぎ!
とyutoriみんなが言ってた。
1番だけの演奏だったけどそれでも大満足。
ありがとうございますの気持ち。

何より袖で見ていたシノダさんが「早く(次の曲)やれ!」と野次を飛ばす場面もあって、顔は見えなかったけど絶対ニコニコしてただろうな〜なんて考えたら見てるこっちも嬉しかった。

そして310ちゃんに「先生みたい」と表現されるシノダさん。
先生でもおかしくないくらいの年齢差だもんね。

*****

ラストの曲は君と癖。

『隠した思いも見透かされて心模様は雨』

『会ったらさ会ったらさ悲しくなるのに』
『会えるかな会えるかなって期待しちゃうの』
( 君と癖 )

あ〜〜〜こんなん勝手に腕上がりますわ。
たくさんyutoriを聴き込んできたとは言え、自分はこの曲が1番聴きたかったんだな。

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集合写真。

出番を終えたヒトリエはライブ衣装からの着替えを終えて、ゆったりとした服装で再登場。

3人が着るこの系統の服装はわりと見慣れているんだけど、ライブ衣装との差があったせいか「パジャマで来た…?」「ジャージだ…」と周りにいたyutoriファンの皆さんが呟いてたのには笑った。
確かにシノダさんはジャージだった。

各会場でも「はい!ポーズ!」の掛け声を対バン相手に任せていたであろう310ちゃんから「何か良い感じの掛け声ありませんか?」とシノダさんに相談。
困ったシノダさんは「イガラシ!なんかない?」と聞いてみるものの「ない」と食い気味な返答。

マイクに乗るか乗らないかのやり取りが聞こえる距離感って良いよね…。

結局は「ヒトリエェェ〜〜!!!」(パシャ)って感じだったかな?

20歳近い年齢差があるし、お互いのバンドが揃うとどんな雰囲気になるのかが気がかりポイントだったけど、ヒトリエの3人は撮影が終わるまでyutoriにベッタリだった(可愛い)

あ〜〜〜対バンって良いな〜〜〜。
新しいバンドと出会えるって素敵だな〜〜〜。
良いライブのチケットを譲っていただいたな〜〜〜。

そんなことを考えながら帰宅した夜。

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