鳥取の旅のこと③

汽水空港をあとにして、HAKUSENへ。『湖のほとりにある』と聞いていたので、どんなかんじなのかなぁと思っていたんだけれど、本当にぷかっと水の上に浮いているみたいなお店だった。中はすごく静かで、きれいに並べられたお菓子にわくわくする。席につくと、この日は寒く、風が強かったので湖に大きな波が。鴨が必死に泳いでいる。どこまで行くのかな。目的地にたどり着けるのかな。

コーヒーと、スコーンとチョコレートのテリーヌを頼みました。スコーンに添えられているクリームが濃厚でおいしい。サクサクのスコーンとジャムとクリームの相性が絶妙でたまらない。このクリームなんなんだろう?湖を眺めながらゆっくりコーヒーを楽しむ。帰り際に『このクリームはなんですか?』と店員さんに訊くと、生クリームを固く立てているものだそう。こんなに濃い味わいになるなんて不思議だな。おみやげにチョコレートのスコーンと、レモンの味のケーキを買いました。

鳥取に戻る汽車の時間までかなりあったので、なんとなくまた一駅先の倉吉に向かう。そしてなんとなく倉吉のスーパーを見てみる。知らない街のスーパーは楽しい。ほどなくして時間になったので、汽車に乗って鳥取駅に向かう。

オーナーまるさんのお店、カルマへ。外からガラス越しに見えるココスキーパンにほっとする。そして入った瞬間、まるさんのお店だーという安心感。わたしはカルマにあこがれて数年経って、ようやく去年出会うことができた。それまでは写真や文字でしか知らなくて、ごはんの味や空間を想像して暮らしていた。去年やっと、ウナカメでカルマをやってるということを知って、念願叶ってカルマのごはんが食べれたんだ。憧れが現実になったとゆうか、実際に行ったらほんとにだいすきになった。そして鳥取までやってきてしまったのだ。

まるさんとゆっくりおしゃべりして、建物の中を案内してもらう。ずーっと前から使っているであろう食器がたくさんあった。まるさんはたぶん休憩時間だったんだけど『おなかすいたー』って言ったらごはんを作ってくれた。ひきにくのせごはん、めだまやきがぷりっとしてた。カルマのごはんは、東京でもちょくちょく食べてるんだけど、やっぱり鳥取で食べてみたかった。

お店の中にはまるさんが編んでいる『ぼけ帽子』があった。名前は知ってたんだけど、並んでいるのははじめて見た。一目ぼれして買った。この帽子、とても気に入っていて、東京に帰ってからもしょっちゅう被ってるんだけど、とても派手で唯一無二だからか、いろんなひとに帽子のことを突っ込まれる。帽子から話が膨らむことが何度もある。

いいかんじにおなかいっぱいになって、一度ホテルに戻って休んで、夜また、まるさんとまるさんの奥様と待ち合わせする。

2日目の夜ご飯はTAOCAFEに連れて行ってもらった。チキンのがっつり乗ったプレートを食べた。お米がとてもおいしい。お茶がたくさんあって、わたしはラムチャイを頼みました。チャイにラム。良い感じに酔っぱらう。あと、アフォガードを頂いたんですが、このアフォガードはコーヒーではなくて、バニラアイスに濃い紅茶をかけるタイプで、これがとても美味しかった。すごい濃厚なミルクティ―。あと塩パウンドケーキがおいしくて、こっそり真似してみよって思った。そろそろ食べすぎなことに気付き始めたけど、おいしいものに出会ったら食べなきゃ。

ごはんのあとはYに案内してもらう。たみと同じグループだそうで、おもしろそうな場所だった。おなかいっぱいじゃなければ、座って飲みたかった。次に来たときに行きたい場所やりたいことがどんどん増えていく。

そのあと昨日とおなじ銭湯へ。番台のおばあちゃんは昨日と同じおばあちゃんで、わたしたちの顔を交互に見て『あれ?帽子がおそろい…』と言っていた。