医師の投資 アセットアロケーション編

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僕の現時点でのアセットアロケーション

アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのか決めることをいいます。資産状況やリスク許容度、運用目的は人によって異なるため、当然、資産配分も人によって異なります。 似た言葉であるポートフォリオは、どちらも資産配分の考え方という点では同じです。アセットアロケーションは資産クラスの配分を表すのに対し、ポートフォリオはアセットアロケーションの資産クラスの「具体的な金融商品」で資産配分を表現しています。  

資産クラスとは、株式(国内・先進国・新興国)、債券、不動産、コモディティなど、同じような値動きやリスクの特徴を持つ商品のグループを指します。資産クラスとして知っておきたい種類は次の5です。

●株式(日本株、米国株、新興国株など) 国内株式、外国株式(先進国、新興国)など、資産を形成するための運用資産として重要。

●債券(国内・外国) 債券は、国や地方公共団体、企業が資金を借りるために発行する借用証書のようなものです。国が発行する場合は国債、株式会社が発行する場合は「社債」とも呼ばれるます。債券を持つと、購入時に定められた利息を受け取り、期限が来たら元本相当の金額が返ってきます。 

●不動産 不動産は、物件を購入してその物件を貸し出し、家賃収入を得ることで利益を得ます。実物不動産以外にも不動産投資信託(REIT)は、不動産を投資対象とした投資信託の一種です。

●コモディティ(ゴールド、プラチナなど) ゴールドやプラチナ、原油、小麦などの商品(コモディティ)も、資産クラスの一つです。商品は、株式や預貯金のように配当や利息は得られませんが、価値がゼロになることもなく、インフレ時に強い点が大きな特徴です。株式や債券など他の資産クラスの値動きと相関性が低いため、資産の分散効果が見込めます。

●現金 現金は、そのまま持っていても現時点の日本では利息を生まないが損失もないという点が大きな特徴です。突然現金が必要となる事態も考え、資産のうちすべてを投資に回すのではなく、一定割合は現金または預貯金として保有しておくほうが安心です。

僕自身の最近のポートフォリオ(2022~)について書いておきます。2021年末までは米国の大きな金融緩和の利を得るため米国株の割合を50パーセント程にまで増やしておりました。これにより大きく資産を増やすことができました。しかしながら、現在(2022年)は米国の金利上昇に伴う株価の不安定化が予想されるため、守り重視のポートフォリオに組みなおしています。

2022年の年初では米国株は30%程度に、債券およびキャッシュは厚くしています(約60%程度)。上図は2021年12月末の僕のペーパアセット内訳です(ペーパアセットのみでgold及び収益不動産は含んでいません)。

今後、しばらくは米国株に関してタイミングによる投資を行わず、インデックスの定期買い付けやバリュー株の定額買い付けを中心に行っていきます

このポートフォリオは有名な投資家であるレイ・ダリオオールシーズンズ戦略というものを参考にしています。オールシーズンズとは①インフレ期②デフレ期③経済上昇期④経済下降期の4期をさします。

この戦略はレイ・ダリオが個人投資家向けに考案したポートフォリオで不況や暴落に耐性があるのが特徴です。具体的には

1) 株式:30% 
2) 中期米国債(7〜10年満期):15%
3) 長期米国債(20〜25年満期):40%
4) 金:7.5%
5) 商品:7.5%

上記のように割り振ることによって、好景気じにも不景気時にもそこそこのパフォーマンスを得られるように仕上がっているとのことです。実際ネット上ではバックテストの結果が沢山投稿されておりますが、かなり良好のようです。リーマンショック時にも大幅に株を下げる中、年-4.0弱とかなり優秀です。

もちろん100%米国株で持ち続けることができるならより優れたパフォーマンスになるのですが、暴落時に株のみ持ち続けるのはかなり強い気持ちが必要です。僕自身、精神的な安心感が得られると考え、オールシーズンズ戦略を取りいれました。結果組み上げたのが現在のポートフォリオです。

また2021年より新しい収入増の方法としてトラリピ(FX)、トライオートFXやトライオートETFなどの自動売買システム仮想通貨の積み立てを加えました。これについてはサテライトとして2022年以降も続けていく予定です。

興味のある方はノーベル経済学賞受賞者ハリー・マーコウィッツのモダンポートフォリオ理論についても調べると分散投資に対しより知識が深まると思います。

投資は自己責任で行ってください。


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