クレマチス　〜バッチフラワーエッセンス〜

※写真はHealing herbs社のフラワーカードよりお借りしています

 キーワード

・本来の美しさ

　溢れる創造性、優しさ、バイタリティ、博愛、理想の具現化、美意識

・バランスが崩れたとき

　ここではないどこか、現実逃避、地に足がついていない、心ここに在らず

クレマチスのフワフワの種子
※写真は無料画像をお借りしています

クレマチスのエッセンスについて

　クレマチスはバッチ博士が生み出したエッセンスの中でもタイプレメディと言われるエッセンスの１つです。タイプレメディは人が元々生まれ持っている基本的な気質に対応したエッセンスで１２種類あり、『１２ヒーラーズ』と言われています。

　クレマチスタイプの人は夢見がちで美しいものや世界を好み、どこか現実離れしたところがあります。バランスが取れている時には、クレマチスタイプの持つバイタリティと、美意識と創造性がしっかりと結びつき、地に足をつけながらその才能を現実世界で活かしていくことができるます。一方でバランスが崩れていると、それらの結びつきが上手くいかないことで、生きづらさを感じるようになってしまうのだと思います。

またクレマチスの『美しい』とは、文字通り目に見て美しいということももちろんですが、それよりも『皆が心から幸せで争うことなく、愛に溢れた世界』というようなニュアンスでの『美しい』が大きいのだと思います。

　クレマチスタイプはどこか心許ない印象を他者に与えることが多く、
「しっかりしなさい」
「何をぼーっとしてるの！！」
などとかつては親や周りの大人から言われたり、社会に出るとますます「もっとちゃんとしなくてはいけない」と自分でも感じ、『周りと同じようにできる』ようになるために、必死に「クレマチスではない自分になろう」として生きていかざるをえなかったケースも多いかもしれません。

人生において『クレマチスであること』をありのままに許してくれる人がいなかったり、『クレマチスであること』で苦しんだことが重なると、自分の本音を隠し明るく振る舞うアグリモニーや、他者の愛にしがみつきがちなチコリ…と他のエッセンスのアンバランスな状態に当てはまるような感じも絡まり、「自分はクレマチスタイプだ」となかなか判断がつかない状態になっていることが多くあるのではと私は予想しています。
クレマチスタイプとして、勿論時にはバランスを崩す時はありながらも、本来の美しさを保ちながら才能を発揮し地に足をつけて生きていくことができている方は、かなり稀有な幸せな方であると思います。そしてこれはもちろん、他の12ヒーラーズ全てに言えることで、その人がその人らしく生きられなかった度合いが強かったり、期間が長かったりすると、どのタイプかを知っていくのに時間がかかると思います。

お花の拡大図
※Healing herbs社のHPより

クレマチスはとてもしっかりと根を張り、木のような茎を他の植物に絡ませ支えてもらいながら、光を求めて上へ上へと伸びていき、白くポワーンと発光するようなお花と、その後綿菓子のような種子をつけます。

その姿はまるで、どこか儚げで弱々しく、決して綺麗なことばかりではない現実の世界に馴染めず、どこか上の方にある愛と光に溢れたただただ美しい世界に向かいたいと願うクレマチスのようです。

本来のクレマチスの美しい姿は

『地中深く張る根や他の植物に絡みつく頑丈な茎に見られるように、多くの人たちに自然と助けてもらったり支えてもらえる天賦の才と、同時に持ち前の芯の強さを活かして素晴らしい創造性を発揮し、白く優しく輝く発光するようなお花を咲かせる。そしてそれが現実の世界で他者の喜びや救いになる。』

そんな感じなのではと感じています。

そのように生きることが、許されなかったからこそ、過度に理想を追いかけたり、地に足がつかなくなってしまいがちな方が、本来の姿に戻り、楽に生きていくことを、このエッセンスはそっと助けてくれます。

またクレマチスタイプではなくても、
「なんだか現実と向き合うエネルギーがない」
「疲れてしまってここではないどこかに行ってしまいたい」
「夢はあるのだけれど、今一歩現実的な行動ができない」
と感じるような時、今ここでできることをする、その手助けをそっとしてくれるのではないでしょうか。

あるいは

『今すでに自分にある能力や良さを認められず、足りないところばかりに目が行き、自信のなさから必要以上に上昇志向が強くなる』ような時にも、今の自分を認め、今の自分として幸せになっていいことを許可してくれる、そんな力も、力強いクレマチスのエッセンスの一面なのではと感じています。

〈参考文献〉
王由衣　『フラワーエッセンス辞典』星狐書房
Healing herbs Advanced Classテキスト