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考える

今、この瞬間も世界の何処かでは戦争が起きている。

文章の一文。
台詞の一言。

その程度でしか認識していなかった言葉が、その現実を目の当たりにした今、ジワジワ…ズブズブ…と、私の感情を揺さぶって来ます。


日本が終戦をむかえ76年。

当然、私は戦争の体験はないけれど、私の亡くなった母は終戦の時7歳。
実際の戦争体験とゆうよりも子供の頃の話などをよく聞かせてくれていました。

母は何と12人兄弟!
いくら昔でもやっぱり凄く多いい方だと思う。
でも、12人のうち3歳になるまでに5人の兄弟が亡くなり残ったのは7人。

例えば『風邪をひいた』ぐらいのなんてない事でも、お医者さんにかかることが出来ない。薬もない…
そうやって小さい子供が死んでゆく。

でも一番多かったのは栄養失調だったそうです。

我が子にろくに食べ物を与えることが出来ない。
自分もまともに食べていないのでお乳も出ない…
そうやってどんどん衰弱してゆく我が子。

それなのに何もしてやる事が出来ない。

自分の腕の中で静かに息を引き取った小さい小さい我が子逹…

『婆ちゃんは、どんだけ辛かったろうねぇ…』
涙ながらに母はよくその話をしていました。


今、実際に子供を持ち、母となった私。
子供の頃に聞いて感じていたものとは、また一味も二味も違う思いに本当に胸が締め付けられます。

母を含め、大人になるまで育つことが出来た7人ではありましたが
その内3人の兄は戦争へ行き、長男は戦死し戻って来なかったそうです。

私も会ったことがない伯父さん。
写真でしか見たことない伯父さん。

45歳の私にはあまりにも遠い話のような戦争。



ところが今、私はリアルタイムで戦争とゆう現実を目の当たりにしています。

今までも私達が知らないだけで、世界中では内紛だったり大小の争いがあちらこちらで起きていたのだろうけれど。。
こうして日々、刻々と変化してゆく現状と、リアルな映像を目の当たりにすると

『あぁ。。本当に戦争が起きているんだな…』

と、認めざるをえません。


ウクライナでは男性は国を守り戦う為にウクライナに残り、母親や年老いた祖父母と子供達だけで安全な場所へと避難する方達が多いいようです。

まだ幼い子供が恐怖に怯えて亡き叫ぶ姿や、反対に恐怖や悲しみを小さい体で必死で堪えて我慢している姿。

『パパは一緒には来れないの』と諦めたように話すその顔を見ていると何よりも胸が苦しくなります。



私には分からないのです。
私の頭はついていけないのです。


2022年の今
これだけ豊かに物と情報とが溢れてる今、戦争が起こっているなんて…


テレビに映し出されたその人は
嗚咽し、泣き喚き、途方に暮れているけれど、とても美しく可愛いいネイルをしていて…

その子供達は暖かいダウンにボンボンの付いたニット帽を被りとても可愛いらしい格好をしていて…

その親子の姿は、さっき私が散歩中に会ったママ友親子と何ら変わりなく…

かと思えば、まだ10代か20代くらいの若くて美しい女性が志願兵として武器を持ち戦いに向かうその姿が…



私の頭はついていけないのです。
受け入れる事が出来ないのです。


当たり前の毎日に、いきなり戦争がやって来たとゆう現実が。

今まであまりに遠い話であった戦争が、いきなりドンっ!と目の前に突きつけられて
私はそのリアルな現実をを受け止める事が出来ないでいます。




私の亡くなった母はよく

『今、この時代に、この日本とゆう国に生まれてきた事を感謝しなくてはいけないよ』

と言っていました。


そんな母の受け売りで私も同じ事を子供達に言っていました。

何処かの国でテロがあった時に。
何処かの国でミサイルが発射された時に。
何処かの国で女性が虐げられた時に。
何処かの国で肌の色の違いで差別があった時に。
何処かの国で戦争が始まった時に…


子供達も私の言わんとする事は何となく理解はしていると思います。


でも、それだけではなく

今、この時代に、この日本とゆう国に生まれてきた事に感謝しつつ…
“その上で私達には何が出来るのか?”

を一緒に考える時が来たのだと思います。


分からない。
理解出来ない。

ではダメなんだと思います。



こんな時ぐらい、ちゃんと考えてみようと思います。
普段、エロい事とアホな事としか考えてないような空っぽの脳みそだけど
こんな時ぐらいフル回転させて考えてみようと思います。

答えは見つからないかもしれないけれど…


それでも考えてみよう。
…と、今わたしは考えています。



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