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空想「私好みの本屋チェーンを展開するなら」

 暇ならちょっと読んでみてください。かなり空想しました。
  友達とどんな本屋があったらいいかなと話していて、友達が言った。
「会員制がいい」「ブックカフェでも誰かが読んだ本を買うのは嫌だ」と。
 本なら、別に誰かが珈琲飲みながら読んだ本でもそこまで気にならないかなと考えていたが、盲点だった。
 そりゃ、新刊で買うからには、新品がいいかもしれない。高いのなら尚更だ。
 その話をして以来、ずっとなんとか解決する方法はないかと気になっていて。
 ブックカフェとかだと、お店は儲かるかもしれないけど、作者や出版社はそんなには儲からないのではないかと思っていて、本自体の売り上げを上げないと、本のためには良くないのではとずっと思っていた。
 そもそも儲けようと思ったら、本屋はやめておいた方がいいような。
 入場料を払うのも気になるが、本を売ることに特化して空想してみた。
 今のままでは、本にまつわる経費ばかりがかさみ、結果的に本が高くなるだけなのではないかと。そういうのは、回りまわって、面白い作者が生まれにくくなったり、小説家になろうと思わなくなったりするのではないかと。

 そこで今のところ、最新で(随時好みは更新される)私が好みの本屋をチェーン展開するとしたら、どんなものになるのかを結構本気で考えた。
まず既存の商売であるレンタルビデオシステムを採用したいと思った。
本でレンタル?と思うが、説明させてください。

まず本屋を2つのスペースに分ける。
1つを本販売、奥を読書スペースに。本屋の奥にゲートがあり、さらに奥に読書スペースがあるイメージです。

本屋は、普通に本屋として機能させる。もちろん普通に買うこともできる。
特徴としてあるのは、読書スペースに入るためには、必ず1冊の本の定価の半額でレンタルしなければならない。その本は別に文庫でもいい。
 でも、子供でも、必ず1人につき1冊である。2冊はだめだ。何度入ってもいいけど、1回入るごとに、1冊必要となる。そこで選ぶ本に本気度が違うと思った。
 漫画でも、1冊レンタルするごとに半額。何巻も読みたかったら、その分のレンタル料が必要とする。
 ゲートでレンタル契約をすると、やっと読書スペースに入れる。レンタル料は返ってこない。
 読書スペースは、大人数用の個室スペース、2人用、中は防犯のために外から見えるが、防音になっている。本について話すことも可能になる。個人スペースももちろん作る。どこに座ってもいい。
 これは、私のこだわりなのだが、本を読むのに、密集しているのは、ちょっといただけないから、あらかじめどれだけ席が余っているかゲートでわかるようになっている。
 定員を超えると、入場できない。

 そして、レンタルされた本は、必ずゲートを出るときに、そのまま定価で買い取るか、返却するかと聞かれる。汚れがひどい場合には、買い取っていただく。返却された本は、半額になり、中古として、店頭の半額コーナーで売られる。半額のコーナーの本は、買い取りとなる。

 そうすると、ちょっとした中古棚もできる。作者には、元の印税が入る。本の稼働率が上がるのではないか。半額になった本を探しに訪れる人がいるかもしれない。
 読書スペース「RE:BOOK」と名付ける。本を返す。循環させる。作者に返信するなどの意味から名付けた。
 読書スペース「RE:BOOK」は、景色の良いものにしたい。1階が本屋で、2階が読書スペースとかでもいい。チェーン店なので、家賃の相場や規模によって景色も変わる。
 あと読書スペース「RE:BOOK」には、持ち物は、本以外持ち込めない。すべて荷物はロッカーに預けてもらう。どうしても本以外持ち込みたい場合は、スタッフに説明する必要がある。水は自由に飲める。女性用のナプキンなどは、トイレに常備しておく。スマホ以外は、すべて持ち込めない。パソコンもだめだ。仕事をしたいなら、読書スペース「RE:BOOK」は必要がない。
 図書館で本を読むのもいいけど、昼になると、お腹もすくので、普通に読書スペース「RE:BOOK」には、水以外有料のサンドイッチや飲み物が注文できるようにする。アルコールは置かない。本を読んで、お酒を飲みたいのなら、家で買って飲めばいいと思うからである。本を汚したら、買い取りなのである。

 もちろん本を普通に買ってくれた人には、特典がある。読書スペース「RE:BOOK」で使える飲み物1杯サービス券がもらえる。サービス券はもらえるが、入るためには、1冊レンタルしなければならない。
 あと、レンタルビデオサービスがあったのだから、あのシステムで、本のレンタルは、本の7割で、何日間か家でレンタルできるといいのかなと。期限が来たら、定価で買い取りとする。
 システムを作るために、チェーン展開とした。個人店だとシステムの導入などの諸経費がかかりすぎるからなと。でも一回システムをつくってしまったら、場所を海のそば、町の中、どこでも景色を変えて、チェーン展開した方が、収益が上がるのかなと思った。

 この本屋チェーンに必要なのは、技術部門かなと。安心してお客様に楽しんでもらえるために、顔認証を導入したい。それに、マーケティングや仕入れの参考にしたいので、年齢と性別は登録させてほしい。あと置いて欲しいジャンル。顔認証をするので、名前も知られたくなければ、ニックネームでアナログ登録もできる会員登録制度にしたい。子供も入れるようにしたいので、1人に1つ会員証を作る。顔認証、会員証、読書スペース「RE:BOOK」の席の空き状況をリアルタイムでわかるようにしたいので、そのためのシステムを作っておきたい。そして、あまりにうるさい。迷惑行為をするなどの人は、ペナルティーをつけて、3回でレッドカード。顔認証しているので、本屋に入ることもできない。あと、そういうのをちゃんと言ってくれるメンタルも腕力も強い人を1人雇いたい。

そんなこんなで、まだまとまりきりませんが、私好みの本屋をチェーン展開したらでした。

(おしまい)

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