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【レビュー・考察】 『天の敵』 | イキウメ

2017/05/20 @東京芸術劇場シアターイースト  イキウメのマイベスト『天の敵』が、この夏再演するということで、DVDを観劇。まだイキウメと出会って間もない頃、この作品に衝撃を受けたのを、パッケージを眺めながら思い出す。  この美しいヴィジュアルは、スウェーデンを拠点とするユニット、インカ&ニクラスの作品。誰もが目にする自然風景が、彼らの仕事により、マジカルで神聖な瞬間へと変換される、そんな作風である。  非日常的な劇中の設定が、ともすると我々の日常生活にもあり得

    • 【レビュー・考察】 『獣の柱』 | イキウメ

      2019/05/16 @世田谷パブリックシアター シアタートラム  イキウメによる今作は、同劇団が2013年に公演した作品のリメイク版である。  フライヤーは、目を引くVIとダニラ・トカチェンコによるストイックなヴィジュアルを採用。そして「瞬きさせない宇宙の幸福。」という文言に、早くも今作のスケールの壮大さを予感させる。そんな期待を抱きながら三茶のシアタートラムに赴いた。  今作は、時間と空間を重層的に組み上げる前川作品の中でも、比較的わかりやすいストーリーラインであった

      • 【レビュー・考察】 『終わりのない』 | イキウメ

        2019/11/09 @世田谷パブリックシアター  三軒茶屋の世田谷パブリックシアターにて、イキウメの新作『終わりのない』を観た。普段、三茶の劇場と言えば隣のシアタートラムに足を運ぶことが多いわけだが、今回はより大きなハコでの観劇であった(もしかすると、ここでの観賞は初かもしれない)。人気俳優の仲村トオルや、若手実力派の山田裕貴、奈緒らが出演することもあってか、いつものとは異なる客層が散見された。  さて、『奇ッ怪』第一弾より足掛け十年、第四弾の今作は、古代ギリシャの叙事

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