「テントと焚火と息子」④
出張で1か月近く東北に滞在していたのですが
出張が終わる1週間前に息子(小3)から電話がかかってきました。
「お父さん、あのさ、いつ帰って来るん?」
「ん、そうやな、ちょうど1週間後に帰るで」
「1週間か、6回寝たらええん?」
「うーん・・・今日を入れたら7回寝たらいいかな」
「帰ってきたらさ、一緒に山に行こうや」
ヤマ━━(;゚Д゚)━━ッ!!
「どうしたん急に」
「いや、久しぶりに行きたいねん」
「そうか」
「きつい山でもええで、だいぶ強くなったし、めっちゃ力こぶ出るで」
「鍛えてるんか?」
「腕立てと腹筋してるで」
「すごいな、おっし、じゃあさテントやるか?」
「寒いんちゃうん?」
「寒いよ、めっちゃ寒い。やめとくか?」
「いや、鍛えてるから大丈夫やし、テントで寝るの好きやねん。焚き火もする?」
「するよ」
「やった。絶対に行こうな。約束やで」
「おっしゃ、約束な。お父さん嬉しいわ」
・・・
そして昨日、帰宅したら息子はインフルエンザにかかっていました。
高熱で真っ赤な顔をしながら出迎えてくれました。
「山、行きたかった・・・」
大粒の涙をポロポロ流しながら号泣。
普段あんまり泣いたりしないのでビックリ。
「泣くなよ、すぐに治るから」
「うん」
「治ったら行こうな」
「うん」
「大好きな肉焼いたるから」
「うん」
・・・
( ゚д゚)ハッ!!
娘(小6)がチラチラこっちを見てる
この雰囲気見て一緒に行きたくなったか?
しゃあない、連れていったるか・・・
「おっし、お姉ちゃんも一緒に行くか?」
┐(´д`)┌
「寒い中でテントとかマジありえへん
行くわけないやん。
2人でブルブル震えながら朝まで抱き合っときや」
辛口コメント━━(;゚Д゚)━━ッ!!
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