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EXCEL VBA  最小の労力で最大の効果を生み出す「ヤドカリコーディング」

 VBAをある程度使えるようになると見た目が良いものを作りたくなる。フォームにボタンやら何やら貼り付けて、格好は良いが、時間を費やした割に使い途がないものができたりする。

 使い勝手の良いものを作ろうと思ったら、既存のEXCELファイルにコードを貼り付ける方法が最も速い。他人様が作ったファイルをヤドカリのように利用する方法だ。コーディングに集中でき、最小の労力、短い時間で実用的なソフトが完成する。

 上図は総合学科の科目選択のエラーをチェックするための表で「音楽Ⅱを選択するには音楽Ⅰを履修する必要がある」のような条件を満たしているか確認するために使われている。
 左側の表に科目番号を入力し、右側の表でVLookupを使って科目名に変換し、それを目視で確認するしくみになっているがとても時間がかかり、集中力を維持するのが大変で、点検中に意識がとぶこともしばしばだった。

この表にシラバスをVBAのコードににして貼り付け、自動的に誤りをチェックするシステムを作った。シラバスという原稿があり、表を設計する必要もなかったのでコーディングは2日で完成した。

 それまでは生徒から選択希望を受け取り、入力後、点検・再点検、間違いがあれば翌日呼び出して訂正させるという流れだったが、
(1)生徒が選択希望を持ってきたその場で確認ができる。
(2)間違いがあった場合、第2案、第3案をすぐに試行できる。
ことになった。何よりもすぐに生徒にフィードバックできることが、わかりにくいシラバスを理解するのに役にたった。そして放課後8時、9時までかかる確認作業も必要なくなった。

 最小の労働力、最短の時間で最大の効果を得るならヤドカリ方式が抜群である。

 サンプルは下からダウンロードできます。


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