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発熱は誰が起こしているのか。
私は母からこう聞かされた。
「熱は自分の身体が起こしてるのよ」
母は若い頃、親戚の医者にそう聞いたらしい。
風邪をひいたら熱が出るので、外部から侵入したウィルスが悪さをしているのかと思いきや、体を熱くしているのはウィルスを熱で退治しようとしている自分の免疫とのことだ。
そして、私の友人もこう言う。
免疫が正常に働いていて、熱中症のように体の外部から熱が加えられている場合を除けば、およそ発熱は、自己の免疫が体内に侵入した外敵を攻撃するためのものであり、その熱で自身の体が傷つく事はない。
確かに。考えてみれば、自分の出した熱で身体をおかしくするのは、変な話だ。
人体を構成するタンパク質が41.5度までしか耐えられないので、免疫はそこまで熱を上げることはしない。
だから、もし熱が42度になったら速攻救急車ものだ。と友人は言う。
言われるまで、熱がどこまで上がるとまずいのか、意識したことは無かったが、判断根拠があるとたしかに安心する。高熱も39度までしか経験がないし、たしかにそうかもしれん。
あとは、自分に子供ができて発熱した時も、自分に対する態度と同じく、放っておけるかだな。心配で急患に運んでしまいそうだ。
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