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グローバルエリート視野狭窄物語

少し前に、Mckのパートナーと昼からツイバトルをするという楽しい機会に恵まれました。

今も暴動が収まらない、アメリカでのBLM運動に関連した動画へのコメントやそれに対する姿勢のツイが発端です。

詳細は動画を確認してほしいのですが、概要は以下です。

31歳と45歳の黒人男性が「暴力で物事は解決しない、これをいつまで繰り返すのか」「これ以外のやり方に何があるというのだ」と口論をしており、「暴動では解決できない」という論旨を張る31歳男性が、デモに参加していた16歳少年に対し「お前には未来があるから、暴力以外の方法でこれらの問題を解決してくれ。俺も、この人(45歳)も、これからを担うには年だ。」という趣旨を語りかける内容になっています。

この動画に対して、Lilac氏がつぶやいた内容が「構造的差別を無視したものでないか」と炎上しました。

また、彼女の所属がマッキンゼーというグローバルコンサルティングファームであり、パートナーであること。また、MIT卒で少なからずアメリカという場を知る機会に恵まれている人物であったことが、より発言内容について議論を呼ぶことになりました。

差別問題を個人の努力に矮小化した発言

該当のツイは既に削除されており、画像などを転機するのは避けますが、論旨としては下記のようなことを呟いていらっしゃいました。

31歳の方に共感する。 16歳という若く希望がある人間は、デモや暴動に参加するのではなく、勉強して奨学金を得て大学へ行き、良い成績で卒業して、社会的に白人よりも地位を得る。それを多数の黒人がすることで、黒人の社会的地位を上げて、社会を変えていくべき。
彼らが暴動を起こすのはそれしか取れる手段が無いからだ。 16歳は人生を変えられる。 暴動に参加しても世の中は変わらず、自分も貧しく差別されるまま。 勉強して、社会的地位を得れば、他の訴える手段を得られる。そのためにデモ参加よりもやるべきことがある。

これを見たときに「この所属と経歴を掲げて何を言っているんだ」と思ったのが正直なところです。

高見の見物で「正論」を言うな

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