飽き性がたどりついた真っ黒な服たち

最近、タンスを開けて思うことはひとつ。

「真っ黒やな」

です。

黒い服しかほぼ買ってないのです。トップス、ボトムス、アウター、、、とにかく黒ばかりなのです。

昔は結構色物買ってたんですよ。パープルとか赤とかブルーとか。柄物も買ったりしてました。アーガイルとか好きだったなぁ。

でもあるとき気づいたんですよね。自分がめっちゃ飽き性だということに。色物柄物を、どんなにかわいいと思って買っても、ワンシーズンで飽きちゃうんですよ。次のシーズンからはもうほぼ着ることはなくて、タンスの肥やしになる。結局、1年とか2年で古着屋に売ってしまったり誰かにあげたり部屋着になったり。安物だと数回の洗濯でヨレがきたりするものもあるので、そういうものだと「まだもう少し着れそう」と思っても結局着ないから捨てたりもしていました。

なんだか服に申し訳ないことしてるなぁと。服のポテンシャルも活かしきれないままダメにしてしまってるし、服はそれなりにお金もかかるものなのにそれをワンシーズンで手放し続けるのは自分の収入にも見合ってない。

飽きようがない服を買お。と思いました。

それからは白黒茶色のような、いわゆる基調色しか買わなくなりました。そうしているとその中でもだんだん飽きの順位が出てきて。ベージュに飽きて、茶色に飽きて、白に飽きて、、、

生き残ったのが黒でした。

黒だけは飽きようがないんだなと思いました。この世で一番無難な色、ですよね。フォーマルな場面でも通用する色ですし、汚れも目立ちにくいですし、一番困らない色ですもんね。黒着ておけば間違いないや、ってみんなどっかで信じてますもんね。私を筆頭に。

タンスの中の色がかなり統一されつつあるので、コーディネートの時に迷わなくなった感じもあります。色物柄物を着てた時は、自分の手持ちの中で着回すのが難しくて、このトップスにはこのボトムスといったワンパターンになっていました。でもここまで色が限られるとその迷いは減りますし、トップスとボトムスで作られるシルエットにだけ焦点を絞ってコーディネートできるので、むしろ前より自分に似合う素材や服の特徴がわかるようになった気がします。

黒だけじゃ重たくなりすぎかなみたいな時もあるので、差し色になりそうなトップスや靴下などはいくつか持ってますが、今はほとんど黒一色で外に出ることが多いですね。この人黒しか着ないんだなって感じです。

おかげで手放す服も減りましたし、服に飽きて「服があるのに着る服がない」現象もなくなりつつあるのでよかったなと思ってます。

そのうちまた思考が変わるかもしれないけど、しばらくは黒にお世話になりながら服を楽しもうかな。