見出し画像

おばあちゃんが買ってくる大量のお惣菜

こんにちは、ぱんなこったです。

私は祖母と同居しています。もう90代半ばだというのに、家事のほとんどをこなし買い物にも出かけるとんでもない元気おばあちゃんです。本人は歳をとるごとになくなっていく体力に不安を抱いてはいますが、テレビを見てはよく笑うし鼻歌も多いし、周りから見れば全然元気です。そんなおばあちゃんと暮らしています。

私は思いっきりばあちゃん子です。幼い頃から両親は共働きで朝から晩までほぼ家にはいなかったので、ずっとおばあちゃんにお世話してもらいました。子どもの頃は胃もたれとかないので、ごはんもモリモリ食べてましたし、おやつもたくさん食べてました。夕方学校から帰ってきてスナックパンひと袋食べ切って、夕飯も普通に食べたりしてました。部活やってた頃はご飯3杯とか余裕で食べてました。

大人になった今は普通の量しか食べれないんですけど、おばあちゃんの中では「孫はたくさん食べる」という認識が消えないのか、ときどきあり得ない量を未だに用意してくるんです。

スーパーでお惣菜をよく買ってくるのですが、私と自分の分として2人前買ってきます。でもおばあちゃんは普通の1人前の量も食べれないので、食べれない分は私のパックに詰め替えます。なので私には1.5人前くらいの量が来るのです。それだけでなく、私用に「おばあちゃんが思う私が好きなもの」も買ってくるので、仕事から帰ると冷蔵庫に数人前のお惣菜があることもしばしばあります。
おばあちゃん自身で自炊することも多いのですが、そのついでに私の分もよく作ってくれます。そのときも、自分が食べる量の倍くらい作って私に持ってきます。いくら自分が小食といえど多いでしょうといつも思います。

私と食事する時、私の食べる量もなんとなく見えているはずなのにそれでも買ってくるんですよね。もう私も成長期ではないので昔よりは全然食べれないし胃もたれします。食べる量には限界があるのに、おばあちゃんの中では私の胃袋のキャパが部活やってたころあたりでとまってしまってるみたいです。私としてはそんなにいらないし、おかずがダメになってしまわないうちに食べきるのが結構しんどいです。



でも「いらないよ」とは言えないんですよね。

たぶんおばあちゃんの中で一つのモチベーションになってる気がするので。


孫に何かしてあげたい、孫に喜んで欲しい、そういうものはなんとなく感じます。「今日は何があるかな」「どれを買ってあげようかな」と思いながらスーパーに行っているのも想像がつきます。愛情いっぱいに育ててもらったので。
両親が仕事でいない分、全部祖母がしてくれました。保育所などの送り迎えも、花火大会などのイベントに連れて行ってくれるのも、休日私が行きたいところに連れて行ってくれるのも、全部祖母がしてくれました。叱られるのも喧嘩するのも祖母が相手でした。学校ズル休みしても静かに見守ってくれました。両親ができなかったことを、祖母が全て担ってくれたんです。そういう意味では、両親より以心伝心なところもあります。

なのでお惣菜を目一杯買ってくることをやめさせるのは気がひけるんです。それもまた祖母からの愛のかたちだから。それをやめさせてしまうと、祖母の中でなにか大きなものがなくなっちゃうような気がしてならないから。私にお惣菜渡すとき、どこか嬉しそうなんですよね。表には出さないけど、なんだか楽しそうなんです。
だからお腹いっぱいだけど、それでも食べます。孫のお腹を満たしてあげたいという気持ちを受け取らないなんてこともできません。私がお腹いっぱい膨らませることが、祖母の幸せにつながると思っています。こんなに愛情注がれて育ったんです、私が幸せにならないと祖母も幸せを感じることはできないでしょう。満腹になって満足してる姿を見せるのもまたおばあちゃん孝行だと思って、これからも食べまくりたいと思います。


ぱんなこった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?