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自分というプロダクトのマネジメント

 コロナ禍によって軽めの運動を始めるようになったという人は少なくないはずだ。私もその一人で、運動から限りなく遠いところに居たのだが、この1年で散歩するのが日課になっている。本当に、全く運動をしてこなかったので、たかが散歩であってもとてつもない変化に自分では感じる。

 最初は漫然と歩いているだけでも楽しむことが出来ていたが、やがてその体験の新鮮さも薄れ、すぐに飽きが来た。本当に、圧倒的な飽きだった。もちろん歩数と体重くらいは見るようにしていたが、両者とも日々劇的に変わるわけではない。変わらない数字を眺めることを楽しめるわけもない

 そこで新しく体組成計を新たに購入した。BMIや体脂肪率、からだ年齢などが可視化されるようになって見るものが増えた。そういう指標の意味を知ることで、気にもしてなかった自分のカラダ、自分自身の理解が少し深まっていく気がした

 とはいえ、新たな指標群も日々大きな変化があるわけではない。だが、運動に加えて食事量も考慮することで、意外と1日のうちでも数値変化があることに気づいた。どの時間帯にもっとも体重が減るとか、一日の終わりをどのくらいで終えると、次の日がどうなって総体としてどういう変化になりそうだとか、ある程度の予測が出来るようになった予測に応じて食事を変えたり、運動を増やしたり、自分自身への調整幅が増えた

 結果どうなっているか? 無理することなく、10年くらい前の体重に戻ることができた。こうしてふりかえると、プロダクトマネジメントのごく基本的な話になってくる。

・まずもって数字を見るようにする
・見るべき指標自体について学び、その数字を追うようにする
・日々数字を追うことで「変化の動き」を学ぶ(何したらどうなる)
・ありたい状態から逆算して何が必要か、「変化の動き」の学びをもとに
 仮説を立てる(何したら良いのか)

 プロダクトマネジメントなんて、自分には関係ないと思われる方もいるかもしれないが、みんな自分というプロダクトを抱えているともいえる。そして案外、自分というプロダクトのマネージが適当になっている一面、あるかもしれませんよ、と。

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