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名草山うろうろ登山

そうだ、名草山登ろう

登山アプリのYAMAPというのを使い始めて近所の登山エリアを調べてみたところ、紀三井寺の裏手の山、名草山が登山コースとしてそこそこ人気らしい。そして名草山、なんか聞き覚えがある。もしかして遥か昔に遠足とかに行ったとかか…?

YAMAPで見たところ、紀三井寺に参拝してからそのまま登山に行けそうな雰囲気だったので、紀三井寺から入って南に行って北に行って戻って来るルートを想定してスタート。

紀三井寺到着

紀三井寺は以前いつ来たかわからないが、参拝したことあったかなぁ。とにかく絶対ケーブルカーなんてなかった。どうやら2022年にできたらしい。
参拝料の400円を含めて利用料は600円。確かに231段の急勾配の階段を登らずに済むというのは多くの人の助けになるとは思うが、600円は結構でかいのでは…

めちゃめちゃキレイなケーブルカー乗り場

ちなみに徒歩で登ると参拝料の400円はかからないが、ケーブルカーに乗ると自動で取られるらしい。そしてこの徒歩参拝無料は今年の4/4まででそれ以降は階段使っても400円かかるとのこと。まあ、桜の名所でもあるから稼ぎどきなのかもしれないけども、うーん。

参拝料はともかく、自分はまず徒歩参拝してみたかったので、階段をえっちらおっちら登ってみた。

ただただ登り続けるだけかと思いきや、途中途中に色々な別の寺的なものが配置してあり、よそ見しながら登ってたらそれほど疲れずにたどり着けて、お参りして、御朱印も無事もらえた。

さて登山だ… と思ったが、どうも明らかにYAMAPのマップにあるルート上にある、山に登るための道が封鎖されていた。
お寺の人に聞いたが、「山に登る道はありません(こいつ何言ってんだ?という顔で)」と言われて終わった。

ので、南の「内原登山口」とやらを探しに行くことに。Googleマップと照らし合わせてやけに狭い道をなんとか見つけた。Googleマップはさすがに登山しようとしても道が出るわけはないので、専用のアプリとマップは役立つなぁ。

内山神社の奥に山に登る道があったので、最初そこかと思ったが、どうもYAMAPと違う。YAMAPではどう見ても民家への入口が登山口になってたので、恐る恐る入ってみたらすぐ横の脇道からほんとに山に繋がっていた。しかし看板も何もなく、めちゃめちゃわかりにくい。登山者はみんなこの関門をくぐり抜けているのか。というかここの家の人、これでいいの!?

どう見ても民家入り口

ようやく登山開始

ともかくYAMAPで登山開始ボタンを押して登り始める。仕組みはよくわかってない。赤いルートがついてないところは進めないというところなのだろうか。とりあえずルート通りに進んでみよう。自転車を内山神社の脇に停めてあるので、登頂するなり反対側に出るなりどういうルートを取るにしても、ここまで戻ってこなきゃならない。とりあえず山頂を目指す。

思ったより岩が多く、いきなりなかなか険しい山道に迎えられる。岩肌は脆いようで、砕けた石がゴロゴロしている。

Tシャツとモコモコの上着とフリースを着てきたが、登り始めた途端にもう汗をかきはじめてフリースは脱いだ。かといって二枚だと日陰では寒かったと思うのでこの服装で良かったと思う。

途中でいきなり4方向に分かれる道に出会い、YAMAPルートに沿うと左なのだが、他の二つのルートは地図上で赤くなってないから通れないのか?と後でわかる勘違いをして、左側に進む。

マップのおかげもあり迷わずに進み続け、何より、ここ数日天気が結構良かったからか地面がほとんど乾いていたのが良かった。

途中にもベンチや休憩所、見晴らし台などがあって中々休みつつ登れた。まあ、途中のベンチやテーブルは大体風化してたけど…

ボッロボロ

山頂

山頂に到達する直前くらいでようやく最初の登山者とすれ違ったが、その後はもうどんどんすれ違いまくって、名草山の登山人気を思い知った。内山神社横の登山口からは想像できない混み具合だ。いや、混んでると言うと言い過ぎではあるが。でもいつ山頂付近に戻ってきても誰かがいる、くらいには人がいた。

気色、良い!

ほとんどが壮年から老人に差し掛かる方々ばかりで、地元の名草山好きな人々、という感じがした。中には荷物も持たず手ぶらで散歩のように登っている強者などもいれば、ほぼ登山フル装備の方々もいたり。

山頂で持参したおにぎりを食べ、一息つき、反対側に下っていくことに。

一つ目は豚の生姜焼きおにぎり

それにしても春が近いからかハエが多い。地面をブンブン飛び回っている。また、なんというか、山のそこら中からブタメン臭というか獣臭なのか、変わった匂いがする。
最初は誰かが食べているカップラーメンかなと思ったのだが、余りにも色んなところで匂いすぎる… 結局何の匂いなのかは分からなかった。イノシシ臭だとしたらだいぶ山全体に生息してるということでヤバいから流石に違うか。違ってほしい。

少し下ったあたりで突然ブランコを発見。丸太に紐を結んだだけのシンプルなものだが、周囲に誰もいないのを確認してから乗ったがだいぶ乗り心地は良い。ブランコなんて何十年ぶりだ?久しぶりすぎて漕ぎ方を忘れていた。とても良いスポットだったので思わずYAMAPにも写真つきでコメントを残してみた。

誰か知らないがこれを作った人は天才

その後は下り道というのもあり、特に迷わずに北のはさみ池登山口まで下りれた。

再登山

この頃にはYAMAPのマップにある赤いルートは別に正しい道というわけではなく、人が多く使っているルートっぽいことを理解したので、別にそれに沿わず好きに進んでみることにした。

ということで早速戻りの道では赤いルートとは別の方向に進む。竹藪や完全に風化した車の残骸がエモい。そしてYAMAPのマップで、前人未到のルートを開拓している状態になってるのもまた楽しい。

名草山の登山ルートは、自分が気づいていないだけかもしれないがどうも木にテープを貼った目印が少ないように思えた。放火禁止の張り紙やマップ説明の紙は多かったし、何より登山者が多いから正しいルートの道はかなり踏み固められているのでわかりやすかったが、ちょっと変な脇道に逸れてしまうと正規のルートなのかどうか分からなくなる、というのが多かった。

シンプルだけどだいぶわかりやすい地図

YAMAPではなく、木に貼ってあったローカルマップを頼りに、はさみ池から展望台の別ルートを通り、そこから更に頂上ではなく観音道という、紀三井寺に繋がる(封鎖されてたはずなのに?)道に進んでみた。

墓地来ちゃった…

すると、観音道から頂上に向かうルートではない方向は明らかに人の往来が少ない感じがしたが、着実に紀三井寺の方向に進むことができた。
…が、どうやらこの道は紀三井寺の墓地につながる模様。確かに地図にも紀三井寺墓地って思いっきり書いてあったけども。
墓地の中通って登山するやつがどこにおるねん!ルートを確認したかったので墓地の中を通らせてもらったが、罰当たりな気分しかしなかったし、やたらと荒廃してるし。

YAMAPのメモに残すためだけに、最初に見た封鎖された道の写真を撮って、そこからまた墓地へと引き返した。傍から見ると完全に不審者か墓荒らしだった。

というか、巫女さんも山には登れませんって言ってたから、寺の人も知らないルートなんだろうな。

実際、観音道というだけあって途中に宗祇庵跡という遺跡があったりと、遥か昔は墓地機能と関連したルートだったのかなと思う。

とりあえずまあ、どっちにせよ名草山から紀三井寺ルートはどの道であれオススメしません、ということで。

紀三井寺墓地から戻り、観音道の脇から頂上に進むかなりの急勾配の坂を登り、また汗だくになってなんとか二度目の頂上到達して、二つ目のおにぎりを頬張る。

二つ目は梅干し。梅干しおにぎりは最強だな。

なんか老人仲良し登山グループの方々が談笑しており、ドローンで写真を撮ったりしていた。微笑ましく見守りはしたが、こんなとこでドローン使ってええんか…?知ーらね。

再下山

だいぶ疲れたのでそろそろ帰ろう、でもせっかくだから別ルート通って内山神社の方に戻ろうかな、と思ってマリーナ台というのを目指して進んでみたが、なんか気づいたら一周して頂上に戻ってきてしまった。マリーナ台とは一体…?
方向的にマリーナシティを一望できる展望台かと思ったけど。

ちなみに途中でトレイルランっぽい人とすれ違った。こんな根っこだらけ石だらけ道は狭くて脇は崖みたいなところをよく走れるなぁ。
自分なんか歩いてるだけでも結構つまづいたから、走ったりなんかしたらそのまま一番下まで転がり落ちること必至。

初笑いで済めばいいが…

今度こそは正しいルートを下り、途中の朽ち果てたテーブルで最後のおにぎりを食べ、合計三時間の名草山登山を終えた。降りたところで改めて内原側の登山口を見てみたが、やっぱりわかりにくい。

三つ目はのりたまおにぎり

登山終了

三時間は正直頑張りすぎた。汗だくだし足もガクガク。自転車ってなんて快適なんだろう、と思いながら帰り道のモスバーガーでコーヒーブレイクしてからスッキリと帰宅。

YAMAPのマップは、誰か通った道が赤いルートになって他の人にも伝わるのだろうか。それだったら名草山の全ルートをコンプリートしてやろうか。

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