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病院薬剤師を辞めるきっかけ、具体的な理由、決断まで

数年前から辞める、いや頑張るを繰り返し今に至ります。

退職の①きっかけ、②具体的な理由、③最終決断理由の順に記載します。

①きっかけはマンパワー不足

2020年1名、2021年2名、2022年2名と定期的に退職者が出ており、その間、入職したのは2名のみ(うち1名は3か月半で退職)。それぞれの退職理由があったとしても、これだけで業務が制限され、既存スタッフへの負荷がどんどん増える。しかし、やはりというべきか、その退職理由は似通っている。

②具体的な理由は待遇、経営体制、現場運用

待遇。うちの職場で問題といえば…典型だがやはり待遇だった。もともと低い基本給に昇給1000円、退職金も少ないとなると、長く勤めのはそもそも難しい。

経営としては取れる加算は全部取る。業務改善のデータや目標管理の徹底。それらを各部署のトップがすべて引き受ける。新しい課題と次々と繰り出し、国からのミッションも担当することもある。つまり、とにかくハードでレベルが高い。また職員を育てる意識がなく、エージェントに頼りきり。お金を使うポイントが「人材確保」になっており「人材育成」を疎かにしている。トータルで黒字となっているのにスタッフへの還元が少ないところにもつながる。

現場の環境として悲惨なのは、ルーチン以外の様々なミッションが完全に管理職のみの業務となっており、負担が凄すぎた。うちの部署は半分の3名がパートであり、この時点で業務にかなりの制限がかかる。正社員3名中1名が産休で離脱、残り2名のうち管理職1名では限界がある。必死にやるものの協力が得られず瀕死状態が続く。しかしそれぞれが業務をやっていないわけではないため、これ以上は何もできない。

③最終決断理由は「続けることに意味があるか?いやない」

基本的には環境のせいにする、人のせいにするのは問題。まずは自分の責任を考えてきた。しかし、これだけ待遇が悪く、業務がハードで、メンバーにも恵まれないところで、良い経験ができると考えるのは違うだろう。やりがい搾取にもほどがある。少なくとも継続はできない。そして、自分の家庭環境(他県に老いた両親)、薬剤師の将来を考えると、病院を継続していくのは無理と判断。薬剤師は今、変革期を迎えている。薬局薬剤師も国からの方針もかなり厳しくなってきており、黄金期は終わりに近い。かといって病院薬剤師の待遇は悪いままである。40歳、50歳になって転職したとき、病院薬剤師経験だけのおじさんは、少なくともドラッグストアや調剤薬局では全く必要がない。

今自分がやるべきことは、薬剤師としての幅広い知識習得や積み重ねを怠らず、新しいことにチャレンジしていくことだという答えにたどり着いた。何かの漫画で見たが「何が正しいことかではなく、何が楽しいかで決める」ということもポイントだと思う。次の職場が楽しいかわからないが、今の職場は楽しくないということははっきりしている。幸福になるには、不幸を避けることが大切らしい。

というわけで、このnoteが悩んでいる方の何かの参考になればうれしいです。

#退職エントリ

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