現在進行形ing

子供の成長は止められない。生意気は止まらない。

小学校三年生の娘が階段から降りてくる様子を子供の成長記録としてシャッターにおさめようと「ほらほら～」と手を振って迎え、ピースのひとつでもと期待したが、ダウンのポケットに手をつっこんだままゆっくりと降りてくる。

その降りてくる速度。子育ての今まさに現在進行形。

ほんの一、二年前まではそうではなかった。娘は父親のネタ振りに喜んで乗り、楽しそうに階段を降りてくる光景だった。それを思い描いた。

わかってる。わかってるけどやってみている。父親も娘の成長に伴って成長しなければというのはわかってる。けど、もう少し「ほらほら～」に付き合ってくれてもよいのでは。

というような提案には乗らないくらいに娘は高速度で成長を続けている。っていうのを実感した。

子供の成長を通して、大人はより大人になり、子育てをしながら成熟が増す。

そういうのはどこまで行くのだろうと、もっと父に聞いておけばよかった。でもそれは今になって気付いたことだから、聞くことはできなかっただろう。自分で考えて獲得しなければであろう。