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謹賀新年 日本一早いJ3 開幕戦 鹿児島対FC大阪予想

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。
昨年中は、お世話になりました。

11月にJ3のリーグ戦が終わり、ワールドカップも終わり、3月の開幕戦が待ちきれないあなたに正月から送る日本一早い開幕戦予想をお届けします。

昨年同様、J3昇格組との対戦となる開幕戦。
昨年、(成績面での)J3昇格を決めた、JFLの対ホンダFC戦を見て分析させていただきました。

【守備フェーズ】
大阪は守備フェーズでは基本的にツートップでプレスを掛けに来ますが、一度縦パス入れられてバックパスとかすると中盤の選手がそのまま前にプレスにきて3枚でプレスを掛けるような形になります。なので前線からのプレスが2枚の場合と3枚の場合があります。

例えば木村選手が二人のCB間に落ちてきて3人でビルドアップする場合は、3人でプレスされると安定したビルドアップができません。なのでその場合は、最終ラインを4人、中盤4人にしてビルドアップをする必要が出てきます。ただ私の記憶だと昨年は4人でビルドアップする場面の記憶がないので、ここができるかどうかはこの試合のひとつのポイントになると思います。

大阪は前半ガンガン前からプレスを掛けてきますが、後半になるとさすがの大阪も前からのプレスは落ちてきます。ただそれでも相手が前へのパスを入れると、中盤からの厳しいプレスを掛けてきて、ボール奪取からの速攻は素晴らしいと思います。この試合の2点目のPKにつながる攻撃もカウンター攻撃からでした。

また最終ラインの4人はしっかり残っていて、相手がロングボールを蹴り込んでもすぐにボールを回収しますが、その場合プレスを掛ける大阪の前線の選手と最終ラインの距離は広がりスペースができます。そこは弱点になるので、ここを活かせるかどうかが、大阪の厳しい前プレ対鹿児島のビルドアップの攻防のもうひとつのポイントになります。

この試合のホンダFCは前からプレスを掛けられてボールを失うのが怖かったので、途中からロングボールを蹴って一気に前進させることを選択していました。ただこうなると試合の主導権を握るのが難しくなります。大阪の選手はプレスバックも厳しいので、一度ボールを奪取したからと言って安心してはいけません。素早くボールを回さないと、再びボールを奪われてしまいます。

トランジション
【守備→攻撃】
ボールを奪取すると最優先で選択されるのは、即カウンター発動。ボールを下げてポゼッションする場面は多くありません。

【攻撃フェーズ】
ビルドアップでは縦へのロングパスを使ったダイレクトな攻撃が最優先されます。最優先と言うかこれが唯一の攻撃手段です。ロングボールを入れて収めるか、サポートに来た選手に落とすか、相手選手のヘディングのクリアを拾う、相手ボールになってもすぐにプレスをかけて奪い返すなど、この攻撃はなかなか迫力があります。

なのでボールを繋いでボールを前進することはほぼないので、対応はしやすいと思います。鹿児島が前からプレスを掛けても、ボールを蹴ってくるので鹿児島が前プレスからボールを奪うことはほとんどないでしょう。なので大阪がボールを持てば、鹿児島は一度自陣に引いてブロックを作って守ったほうがいいと思います。大阪はダイレクト攻撃に特化した戦術なので、ボールを持たされると途方にくれてしまうと思います。

ただ彼らの戦術はシンプルで意志も統一され徹底しているので、押し込まれることもあると思います。ここをどう凌ぐかが鹿児島の守備のポイントになります。

トランジション
【攻撃→守備】
ボールを奪われても気にしません。即時奪還を目指してボールにアタックします。またボールを前進されても、プレスバックして奪い返そうとします。トランジション時の守備の強度は高いです。

15番今村選手は高さもありターゲットマンとして、またゴールゲッターとしても優秀だが、守備の強度も高く、大阪のキープレーヤーのひとり。

鹿児島の対策
【攻撃】
ショートパスをつないでビルドアップするのであれば、タッチ数を少なくしないと大阪の前プレスの餌食になり、ショートカウンターから失点する場面が出てくるでしょう。

相手の前プレスが2人と3人が可変してくるので、鹿児島は最終ラインを4人でビルドアップするか、3人でプレスに来るときは、GKをビルドアップに組み込んで安定したポゼッションからボールを前進させたいところです。

大阪はボール奪取が最優先でボールに食いついてくるので、相手ゴール前までボールを運んだ場合はサイドチェンジしながら、シュートを目指したい。中央は厳しく守られているので、中央突破するのは難しい。

鹿児島は中盤の選手の守備の強度が高くはないので、ロングボール主体の攻撃は避けたいところです。

【守備】
相手ボール時には、自陣に下がってブロック作ったほうがいいと思います。そうすれば大阪は攻撃の糸口をつかめません。リードしている場合は、3バックにして相手のロングボール攻撃を跳ね返すことも選択肢のひとつ。そして相手にボールを持たせて前に上がらせておいて、ボールを奪ったら裏のスペースを使い、素早くカウンターから得点を狙いたい。

【トランジション】
特にボールを奪われた後は、カウンター攻撃に備える必要あり。そのためにボールをポゼッションしているときから、予防的なカウンター対策が必要

逆に鹿児島がボールを奪ったら、大阪は全力でボール奪取めざしてくるので、素早くボールを回して逆サイドに展開してボールを前進させたい。安易なバックパスは前プレスを誘発するので要注意

【試合展開】
正直、鹿児島が得意とするスタイルのクラブではありません。昨年のいわきを思い出させるようなプレースタイルです。

昨シーズンの課題としてビルドアップ時のタッチ数が多いと指摘させていただきましたが、開幕戦でもその課題が解決されていなければ、大阪の強度の高い守備の餌食になりショートカウンターから失点することになるでしょう。

逆にこの試合で前プレスを回避して、勝つことができれば今シーズンは明るくなります。

大阪が前プレスを掛けてくると、前に出た前線の選手と残っている最終ラインの距離が開くので、そこにできたスペースでパスを受けて前を向きたい。これができるかどうかが、試合展開の鍵になると思います。ロメロ・フランク選手と中原選手のポジショニングが重要。そこで相手の中盤を惹きつけられれば、サイドのスペースができるので、そうすれば薩川、星選手がそのスペースを使うことができます。

ただボールを前進させてもプレスバックが厳しいので、とにかくボールを動かして大阪のプレスを無効化したい。

狭いスペースでプレーするのは、プレスの餌食になりやすいのでとても危険。とにかくボールを動かし続けること。できればプレースピードを上げたいが、常に速くプレーするとミスも多くなるので、プレーのテンポを状況によりコントロールすることが重要。

試合結果を予想するのは難しいですが、勝ち負けは別にして、この試合は昨年の課題を試される試合となり、この試合の内容次第でこのシーズンを占うことができる重要な試合になるでしょう。

それでは今年もよろしくお願いします。

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