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安定させる必要があるもの 第21節 宮崎対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。富山戦に勝利し迎えた、アウェイ宮崎との南九州ダービーを振り返ります。

先週が素晴らしい出来だったので、今週はメンバー変更はありません。
野嶽選手も先週素晴らしいプレーを披露したので、今節も先発となりました。

宮崎対鹿児島 スターティングメンバー

試合は開始早々3分に宮崎が先制します。
先週の富山戦も開始4分で先制されていて、今週も3分に失点。守備面の改善は避けられません。

前半3分の宮崎の先制点の場面。渡邉選手のポジションが少し内に絞りすぎていてサイドの選手がフリーになっている。本来は赤点線丸のあたりにいたかった
そして右サイドからセンタリングされます。岡本選手の後ろをゴールした石津選手がゴール前に走り込んでいる
センタリングする直前、岡本選手は自分の後ろにいるマーク(石津選手)を確認するためにボールから目を切っています。ただその瞬間にボールを蹴られたので、ボールへの対応が遅れて触れずにゴールされてしまいます。このタイミングでボールから目を離すのは、あまり褒められれません

内容は宮崎の方がプレー強度が高く鹿児島はなかなか自分たちのサッカーができません。鹿児島もプレー強度が低くはなかったですが、宮崎のほうが上回っていました。

後半57分、五領選手の同点ゴールの場面。左サイドから薩川選手がセンタリングしたボールをGKがパンチング。そのこぼれ球を広いスペースでフリーになっていた五領選手が拾いボールを中に動かして、相手選手の股を開かせて、狙いすましてシュート。多分意図的に股抜きしていると思います

また宮崎にはロングボールを収めたり、競ることのできる選手がいました。
先制点と2点目はロングボールを収められてからでした。

後半92分の武選手のシュートの場面。これ枠の中に飛んでいるのですが、宮崎のGK青木選手が絶妙のポジション取りして準備完了していたので、指先に当ててセーブしました。あまりにもすごい神セーブでした。これが試合を決めたと行っても過言ではないですね

鹿児島では、先週初ゴールを決めた鈴木選手が目立っていました。
この日も途中交代で出場時間が限られている(32分)のに、シュート5本で1ゴールはすごいですよね。

後半85分の米澤選手のシュートシーン。もう二人にマークされていますが、それでもシュート打てたのも、さすがでしたね

特に後半41分に鈴木選手が野嶽選手のパスを受けて、ヒールでターンしてシュートした場面は見事でした。
ただ宮崎の代選手が見事なターンで付いてきてシュートブロック。
普通あそこは付いてこれなくて、ゴールになってもおかしくないんですが。
二人共素晴らしいプレーでした。

後半86分の鈴木選手のシュートの場面。野嶽選手がドリブルで入ってくる時、鈴木選手は一度相手CBの裏に移動して、視野から外れています。それに加えて前にスペースを作っています(赤点線丸)
野嶽選手からパスが出る瞬間に、自分で空けたスペースに全力ダッシュ。慌てて宮崎のCB 代選手も付いていきます
そのまま裏に抜けるかと思いきや、右足のヒールでターンした鈴木選手がシュート。しかし代選手も付いてきてシュートブロックします。普通、あそこで切り替えされたら、付いてこれないんですけどね。代選手のお見事なプレーでした

ここでは得点できなかった鈴木選手でしたが、後半47分に渡邉選手の素晴らしいセンタリングからニアで合わせ1点差に迫ります。さらに後半48分にセンタリングをヘディングシュート。決まったと思ったのですが、なんと宮崎のGK青木選手にセーブされてしまいます。

こちらも決まってもおかしくなかったですし、青木選手も素晴らしいプレーでした。

後半90分の宮崎の三点目の場面。インターセプトした宮崎の選手がドリブルで持ち上がってくる。鹿児島の戻りが遅いのがわかる
鹿児島を三人引き付けて中の下澤選手にパス。完全にフリーになっている
そこからシュートを決められる。ただ下澤選手はゴールほぼ正面、やや左寄りでシュートしているが、松山選手は右のポスト近くにいる。これではシュートは防げない

▽大きな違いのあったGK
鹿児島と宮崎で大きな違いがあったのがGKで、宮崎のGK青木選手はビッグセーブ連発していました。
松山選手は、止められていません。もちろん1点目はしょうがないと思います。あれはGKは止めようがありません。
ただ2点目と3点目は、止められた可能性がありますし、少なくとももう少しゴールになる確率を低くすることはできたと思います。

後半92分の鹿児島の2点目の場面。鈴木選手がニアに開いているスペースに走り出す。渡邉もニアにスペースが有ることを認識し、低く強めのセンタリングを入れる
完全にフリーになった鈴木選手がボールに合わせて得点。渡邉、鈴木両選手の見事な連携プレーでした

GKが相手のシュートを防げるかどうかは、やはり重要でそれができれば負ける日試合を引き分けにできますし、引き分けの試合を勝つことができます。強いクラブにはいいGKがいますし、強いけど優勝できないクラブにはいいGKがいないことが多いです。

ここを修正できないと、今後も鹿児島は安定しない成績が続くと思います。

後半70分の宮崎の2点目の場面。岡本選手が宮崎の選手と競っているが、このあと競り負けて相手ボールになり、しかも前を向かれてシュートを打たれて、そのこぼれ球から追加点を入れられた。ここで競ったのなら負けたらいけないし、もし負けることがあればファールでもして止めるくらいの意識が欲しい

▽米澤令衣降臨
そして最後は、これに触れないといけないですね。
それは米澤令衣選手の復活です。
ついに彼が戻ってきました。
なんかキング復活みたいな感じもありましたね。
彼の周囲だけ少し空気が違うみたいな感じもありました。

最初のプレーでシュートするところも、彼らしくてよかったですね。
コンディション的にはまだまだでしょうが、そこは徐々に上げて行って、一番重要なシーズン終盤で彼の力を爆発させて欲しいと思います。

宮崎の山崎選手が右足でキックフェイント入れたので、薩川選手が股抜きされないよう膝を地面につけたら、切り替えされたのでついていけずに、左足で決められた。このときも松山選手のポジショニングがポストより前で、右サイドを大きく空けている。これではシュートを止めるのは難しい

そして今週末は、ホーム白波スタジアムで長野を向かい撃ちます。
これ以上、上位との差を広げたくないし、2試合連続ホームゲームとなるので、ここは2連勝で乗り切りたい。

「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

ヘッダー画像提供:motoさん(@moto_kufclove)

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