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やっと5バックに勝ったよ! 第17節 鹿児島対福島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。約2ヶ月ぶりのホームでの勝利となった福島戦を振り返ります。

直近のリーグ戦からのスタメンは2人交代し、星選手(累積警告で試合出場停止)、五領選手が外れ、野嶽選手、武選手が入ります。

鹿児島対福島 スターティングメンバー

開始5分にいきなり鹿児島がビッグチャンスを作ります。スローインからロメロ・フランク選手がポストプレーをして、木村選手へパス。木村選手が大きく切り替えし相手選手をかわして、シュートしようとしたら、相手に当たりこぼれ球がロメロ・フランク選手の目の前にこぼれて、豪快にシュート。鹿児島が先制します。これは5バック相手の試合だったので、大きな意味のある先制点となりました。

実はこのすぐ前の前半5分にもビッグチャンスがありました。これもスローインからロメロ・フランク選手のポストプレーから野嶽選手がシンプルにセンタリング。それに藤本選手が合わせて、決まったと思われたのですが、相手GKに当たりゴールにならず。

こういうシンプルで早いタイミングでボールを入れたほうが、藤本選手は活きると思います。ここでも素早い加速からCBの前に出て合わせています。こういうボールを望んでいると思います。

前半6分の先制点の場面。木村選手が切り替えしたら福島のCBが飛び出す。CBが飛び出しできたスペースにボールがこぼれ、ロメロ・フランク選手が反応し強烈なシュートでゴール

またロメロ・フランク選手のポストプレーが効いてましたね。タッチ数も少なくパス出せていましたし、PA内でポストプレーされると相手も厳しく行けないですしね。

これで鹿児島優勢で試合が進むかと思われたのですが、前半15分にCKから追いつかれます。これは一度オフサイドと判定されてノーゴールと判断されたのですが、その後オフサイド判定が取り消され福島のゴールとなってしまいます。

さてこの判定ですが、私の理解は下記のとおりです。
CKの後を時系列で追います。
まず最初に4番堂鼻選手がヘディング して後ろにそらします
この時中央にいた44番大武選手は オンサイドです。
そして最終的に得点した11番雪江もオンサイドだったと思います

堂鼻選手がヘディングでそらすシーン。44番の大武選手はオンサイドです。この画角だと11番の雪江選手はオフサイドかどうかはわかりませんが、判定から見てオンサイドと判定されたと思います。でなければオフサイド判定が取り消されることはありませんからね

次の瞬間、44番堂鼻選手がボールに触りに行くのですが、この時点で11番雪江選手はオフサイドポジションにいるように見えます。なのでこの時点で44番が触っていれば11番はオフサイドでしたが、画面を見る限り44番は触っていないように見えます。

44番の堂鼻選手がボールに触ろうとするが、触れずボールはゴール正面に流れる。この時雪江選手はオフサイドポジションにいたと思われる。

なので最初、線審は44番が触ったと判断してオフサイドの旗を上げましたが、その後主審と話をして44番は触っていないので、11番のゴールはオフサイドではなく、ゴールが認められたと解釈しています。44番がプレーに関与したかどうかは、この場合判定には影響を与えません。
ただ主審の位置から44番が触ったかどうか、わかったかは微妙ですけどね。

そして雪江選手がゴールするもオフサイド判定が一時は出る。ただ44番の大武選手はボールに触っていなかったので、雪江選手のオフサイドは成立せず、ゴールは認められた

とにかく得点は認められて1−1となり、振り出しに戻ります。

その後、試合展開は鹿児島主導で進みます。ただ鹿児島主導の試合展開も福島は当然想定しているはずなので、ある意味福島ペースと言っても良かったと思います。

福島がボールを奪えばSB裏のスペースに浮き球で入れて、一気に前進します。ただ5バックで前に人がいないのと、鹿児島が押し込む時間が長いと、当然後方から鹿児島ゴールまで長い距離を走らなければならないので、サイドを突破しても、ゴール前に誰もいなかったり、いても少なかったりしました。ここで福島の選手が中にドリブルで入ってくれば鹿児島のCBも釣り出されるし、中の選手が上がってくる時間も作れるのですが、簡単にセンタリングすることが多かったので、決定的なピンチはありませんでした。

後半56分の鹿児島の2点目の場面。左SBの渡邉選手がここまで中に入ってきていることが素晴らしいですよね。パス自体は福島のミスパスですが、このポジショニングとダイレクトでサイドネットに叩き込む技術はさすがでした。簡単なシュートではなかったですよ

これはこの日は蒸し暑く長距離を走るのはプロと言えどもかなり厳しいコンディションだったのも影響したと思います。だから長い距離を走るプレスを強いられた福島は、いつもより守備の強度が低かったのではないでしょうか。これは、いつも蒸し暑い環境でトレーニングしているホームの利点ですよね。

福島の左右のサイドにスペースがあり、鹿児島は比較的ボールを持って前進できていた

ただ鹿児島も全て良かったわけでもなくて、前からプレスかけても後ろが付いてこないので、福島にスペースを与えて簡単にボールを前進される場面も多々ありました。
ラインの後ろを狙われていたので、DF陣は暑くて後ろに全力で戻るには体力的に厳しかったからだと思います。そういう場合は前か行くときと行かないときを、きちんと誰かが指示して統一しないと試合を難しくしてしまいます。

鹿児島のSB裏は狙われていましたね。回数的には右サイド裏狙われていた回数が多かったと思います。ただ前述した通り福島のフォローも少なかったので失点はしませんでしたが。

岡本選手が裏を取られてシュートされる場面。松山選手のポジショニングと構えが改善されている。以前はもう少し前にポジションし、構えももう少し低かった。そのため上へのシュートへの反応が遅れていたが、改善されている。

福島は守備時には前プレ時には5−3−2で、押し込まれると5−4−1でした。
ただ2トップが同時にプレスを掛けることはあまりなく、一人が前に出れば、もうひとりは後ろでカバーしていたので、鹿児島 2CBでビルドアップ多く、ボールも運べていましたし、3枚のサイドでボールを持てていました。

岡本選手がドリブルでボールを持ち上がることもできて、数的有利な状況も作れていた

ビルドアップは3バックでロングボール織り交ぜながらのビルドアップで、ボールを前進することはできていましたが、最後の部分で簡単なクロスやミドルシュートが多く、脅威には少なかったと思います。

ただ鹿児島ゴール近くのロングスローには苦労しました。ロングスローは普通のキックしたボールと軌道が違うので、判断が難しいんですよね。

後半63分の鹿児島の三点目の場面。鈴木選手が中にドリブル持ち込み、野嶽選手にパス。野嶽選手がシュートしたこぼれ球から追加点。福島の選手の戻りが遅いことがよくわかる。

またカウンターからスペースへ走り込みボール前進は、とても洗練されていて鹿児島は苦戦しましたが、先述のように押し上げる選手の数が少ないのと、ゴール前でのポジショニングが良くなかったりして、ゴールを脅かすことはできませんでした。

この試合のあと、福島の服部監督解任が発表されました。勝負の世界とはいえ、厳しいですね。

やっと5バックに勝てた福島戦となりました。よかった。
そして次は好調な沼津とアウェイで対戦です。
私も現地応援行こうと思います。
現地でお会いする方よろしくお願いします

「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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