昇格への厳しい道のり 第五節 讃岐対鹿児島
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。敗戦した讃岐とのアウェイゲームを振り返ります。あぁ憂鬱だけどww
まずはスターティングメンバーです。先週からのスタメン変更は1人。岡本選手が外れ、戸根選手が入りました。こちらはローテーションですかね。岡本選手はベンチには入っていましたし。
試合展開は、前半15分くらいまでは一進一退の攻防が続き、どちらも決定機作れない状況でした。しかし15分をすぎると共に両方ともシュートが生まれてきます。そして34分に先制点が讃岐に入ります。
失点はCKの流れからでした。鹿児島は基本的にCKの守備をゾーンで、PA内に11人置いています。なので人はたくさんいるので直接のCKからの失点は少ないけど(後半に失点しましたが)、PAの外に人がいないからボール拾われて連続攻撃されるし、カウンターができません。実際、自陣CKからの鹿児島のカウンターの場面は少ないと思います。
この失点もCKのクリアボールをPAの外で拾われて、2対1の数的有利な状況を作られてフリーでシュート打たれました。すごい弾丸シュートでゴラッソだったので、仕方ないといえば仕方ないが、守備体型によっては防げていたと思います。
また大内選手のポジションがCKで下がっていたのも痛かった。さらにシュート打たれる直前にほんの少し後ろに下がっているんですよね。できればもう1〜2mくらい前にポジション取れていたら触れていた可能性はあります。ただ失点は大内選手の責任ではありません。鹿児島のCKの守備体型に根本的な原因があります。これは昨年からそうでしたが、対応はできていません。
できればニアポストに一人立たせて、ゴールエリアライン上に4人、PKスポット付近に二人、PA外に二人、FWは高い位置にいてカウンターに備える。これがバランスのいいポジショニングなのではないでしょうか。後半の失点みても、ゴール前にどんなに人を沢山置いても、点を取られる時は取られます。
この試合、讃岐は前半にCKからの混戦状況から1点、後半はCKから直接1点を取りました。先週の鳥取戦でも後半88分からCKで2点取り同点引分に持ち込んでいます。なのでCKが彼らの最大の武器で、そこは十分にスカウティングしてきていたと思うのですが、防げませんでした。
守備時の讃岐 は4バックも5バックもありで、寄せ速く、スライド速かったです。先週はサイドで山本選手がフリーでボールをもらえる機会が多々ありましたが、今回はほとんどなかったですよね。
讃岐は基本ゴール前を人数掛けて守っているので、開幕の大阪戦みたいに、先制されると厳しくなります。
讃岐はロングボールをDFラインの後ろに蹴るのが攻撃の基本戦術なので迷いがありません。一応GKのリスタートからはショートパスを繋ぐふりをするのですが、そこから鹿児島の前プレスを回避すると迷いなくロングボール入れてきます。そして鹿児島が前に出た分、スペースがあるので、ボールを回収できれば一気にチャンスになります。またボールを前で回収するために森本選手とか体の大きな選手を入れています。そしてその村田選手のドリブル突破からのCKから先制しています。
讃岐的にはCKもらえればチャンスという感覚でしょう。先週も試合終盤にCKから2得点して同点に追いついていました。この試合もCKから2得点なので讃岐のゲームプラン通りの試合をされてしまったということでしょう。
でもロングボール一辺倒ではありませんでした。鹿児島を押し込んだ時はパスやドリブルを駆使して、鹿児島の守備を翻弄していた場面ありました。特に川崎選手と鳥飼選手はいいプレーを
讃岐は先週より見違えるように良かったと思います。先週の讃岐はCKで得点する88分まで正直勝つ要素が何もなかったのですが、この日の讃岐の勝利は必然だったと思います。後半のカウンターも鋭いし、後ろからのサポートも早く鹿児島を苦しめていました。
逆に鹿児島はイージーなミスが多く、それで自らを苦しめていました。特にDFラインでのボールロストは避けなければなりません。それだけ讃岐のプレスが良かったということでもありました。決して引きこもって守るだけではありませんでした。2点目の起点も鹿児島のミスからボールロストして、シュートされてCKからの失点でした。
ただ単純なロングボールに関しては鹿児島は対応できていました。先週まではロングパスで裏を取られることがありましたが、この日は対応できていました。でもCKには対応できませんでした。讃岐は直接のCKからだけでなく、そこからのこぼれ球も含めてトレーニングされているように思いました。
後半の75分くらいまで鹿児島はなかなか崩せる場面がなかったので、薩川選手の単独突破かミドルシュートくらいしか攻撃の手がなかった鹿児島でした。それも讃岐の体を張った守備で防がれていました。
そして後半69分に追加点を奪われます。CKを直接ヘディングで決められたのですが、そのCKの発端は大内選手のキャッチミスからでした。ワンバウンドしたシュートなの簡単なボールではないですけど、これは確実にキャッチしてほしかったです。当たり損ねた感じのシュートだったので、キャッチするタイミングが取れなかったのかもしれません。さらに遡ると鹿児島ボールだったのに簡単なミスでボールを失ってからのCKでの失点でした。
この日も簡単なミスでボールロストする場面が特に後半多く見られました。サッカーはちょっとしたミスが得点や失点の起点になるので、少なくしないと勝つのは難しいですよね。
先週も讃岐はCKから2得点しています。しかも決めたのは鹿屋体育大学出身の奥田選手です。CKの質も高く、奥田選手のヘディングは打点も高くフィジカル的にも優位です。なので讃岐の思うつぼにハマりましたね。
しかし鹿児島はPA内に人掛けているのに、CKから失点はなくさないといけません。このCKの守りはもう少し変化が必要だと思います。ゾーンDF自体は悪くないけど、少しゴール前に人掛けすぎていると思います。
千布選手がついに鹿児島デビューしました。宮崎時代の実績があり、それを承知で獲得したのでもう少しチャンスを与えるかと思っていたのですが、なかなか出番がなくやきもきしていました。リードされていて後半頭からの交代出場なので、難しい状況でしたが、プレー自体はよかったと思います。押し込んでいるときにワンタッチパスでリズムを変えられる選手という印象です。なんならCBとかも行けるんじゃないでしょうか。
河辺選手はリードされているときに出してもいいのですが、リードしているときのほうが、相手が前に出てラインの裏へパス出して走ったほうが良さが出ます。押し込んでスペースない時は良さが出にくいと思います。ただこの日はサイドから脅威を与えていて、いいプレーができてはいました。もう少しシュートを狙う姿勢があればもっと危険な選手になるかなと思います。
この日も孤軍奮闘していた薩川選手。後半74分に薩川選手が危険なのは、PA内でドリブルで仕掛けられて、シュートを狙っているからです。他にも判断の部分も的確で、とても頭のいいプレーヤーだと思います。攻撃面だけを考えると、常にウィングの位置に上げたいところです。正直、個で相手チームに脅威を与えられるプレーヤーは薩川選手だけですものね。ただ守備面での貢献も大きいので、そうもいかないのが難しいところです。でも薩川選手が怪我でもしたら、どうなるんでしょうね。想像もしたくないな。
リードされると引いて守られることが多いので、狭いスペースでもプレーできる技術があり、サイドで1対1を仕掛けられる選手がほしい。特に左サイド。圓道選手とか。多分守備面のことがあるので使われていない気はしますが、ある一定レベルの守備は、教えればできるので考えていただきたいですね。
相手が引いているのでボールは持てるし(相手がリードしているので当たり前)、シュートもまあまあ打てるけど決定機は作れていない。5試合中4試合で先制点取られていて、これでは正直厳しいですよね。
1節、2節で土壇場で追いついてはいるけど、これはかなり幸運で、それを負けていたと考えれば今1勝4敗なわけで、次の試合頑張ろうとは単純にいかないですよね
昨年も昇格した2クラブとは鹿児島はでは失点数で差がありました。昨年は失点数が最も少ないクラブが昇格しました。攻撃的だから失点が多くても仕方ないわけではありません。今年も失点多いようだと昇格は厳しいと思います。特にこれから暑くなることを考えると、先週のように守備強度を高くしないと昇格は厳しいと思います。
なのでこの試合に負けたから優勝できないとかではなく、もう少し守備面の課題(セットプレーを含む)を解決する必要があります。先週はよかったので、できないわけではないと思うんですけどね。
それでは次の週末はアウェイでの横浜戦になります。
来週は私も応援に行く予定です。
現地でお会いしたら、よろしくお願いします。
12番の背番号のユニ着てます。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」
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