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TH0RENSのオルゴール

上の写真は、スイスの「THORENS」というメーカーのオルゴール。昔の蓄音機のようにラッパがついているけれど、どちらかといえば、これは飾りみたいなもんだろうか。

レコードみたいな円盤を差し替えると楽曲を変えることができる。
ラインナップは「歓喜の歌」とか、お馴染みのもの。どれも愛らしいアレンジで和む。

オルゴールに詳しい方の間では、同じスイスのオルゴールでも「REUGE」というメーカーのものの方が上質であるとされているよう。ウチにもひとつ。確かに澄んだ神々しい音色。

でも、僕と奥さんはなんとなく「THORENS」の音色が気に入っている。「REUGE」の音色は確かに透明で美しい。でも、それだけにソリッドで温かみに欠けるような…つまり、ハイカルチャーな感じなんでしょうね。どこか落ち着かない。

それに比べると「THORENS」の音は、不完全な音なのかもしれないけれど、プラハかどこかの街かどで、おじいちゃんが奏でている手回しオルガンのようなテイストがある。

ギリギリとハンドルを回してゼンマイをまき、ストッパーを外す…
音が鳴りだしたとたん、自分が微笑んでいる。

「THORENS」は、そんな愛らしいやつなんだ。