誇り一つを 胸にかかげて
1966年だから昭和41年だ。
楽曲「これが青春だ」は、布施明さんのデビュー曲
竜雷太さんをメジャーに押し上げた
青春ドラマといわれるジャンルの先駆け的な
同名作品の主題歌だ。
以下はその歌詞
今じゃ、時代がついてこないだろうと思う。
大きな空に 梯子をかけて
真っ赤な太陽 両手で掴もう
誇り一つを 胸にかかげて
怖れ知らない これが若さだ
そうとも これが青春だ
嵐のなかも 君のためなら
七つの海を 泳いでいこう
誇り一つを 胸にかかげて
夢に飛び込む これが若さだ
そうとも これが青春だ
腹が立ったら 喧嘩もしよう
悲しいときは 涙流そう
誇り一つを 胸にかかげて
いつも裸の これが若さだ
そうとも これが青春だ
そうとも これが青春だ
青春がどうこうというより
どう考えても、今は「怖れ知らない これが若さ」と
突っ込んでいけるような状況にない。
時代が、そういう状況にない。
1966年は「これからもっとよくなる」という予想で生きていけたが
今は「あした」がどこまで悪くなるのか
そういう予測がつかない。
生きていけるのかどうかもわからない。
(僕の介護はどうなるんだとか、その前にAIに仕事を奪われないかとか)
誇り一つを 胸にかかげて
夢に飛び込む これが若さだ
という気分になれない。
確かに1966年といえば半世紀以上、前のことだ。
でも、その頃の日本は、勢いがあったんだなぁと思う。
僕は1961年生まれだから「その頃の日本」にいたんだけれど
幼児過ぎて憶えていない。
狐につままれているようでもある。
どんなだったんだろうなぁ。
半世紀とはいえ、半世紀で、こうも状況、変わるのかなとも思う。
こうなる前に、その頃の大人たちにできることはなかったのかなぁ。
いずれにせよ、トンネルは長そうだ。
まだ出口は見えない。
見えない。