無人化
もはや「行って来るにゃぁ」な配膳ロボットも見慣れた風景になった。少なくとも、マスなチェーン飲食店は、こういった方向にどんどん合理化されていって、そのうちスタバやドトールのカウンターからは「人」が消えていく。インフレや少子高齢化による人出不足を理由に、AIやロボットの発達がそういうことを可能にしていくのだと思っている。
「手でつくった餃子」は、ある種の贅沢品になり、そういうものを欲するのなら、それなりの収入を「確保せい」ということになるのだろうな。野菜なども大規模に「空きビル」化した再開発ビルで、人工灯な水栽培されたようなものが汎用されるようになり、丹精込めて畑でつくられたものは高級品になっていく…きっとね。
本来、カジュアルでコージーなはずの街中華なお店も、その店が個人店であり、ご主人が鍋を振っているだけで、ある種の高級店。トゥール・ダルジャンやロブションみたいな店とは違うのかもしれないけれど「ちょっと贅沢」な感じの外食なイメージなものに変化していくんだろう。
昨今、郊外店になると吉野家さんでもボックス席の方が面積が広く、休日は親子連れが楽しそうに食事をしている。僕が若い頃は、完璧にガテン飯で女性は入りにくいとまでいわれた吉野家さんも今は昔の話し。家族のハレの日のご馳走なんだ。
なんていうのかなぁ、街場セレブっていうのか。手づくりを身の回りに集められる人はマレで、たいていは、もっとオートマチックで無機質なものを食わされていく。そして、こういった格差は、医療や介護の現場にも出てくるのだと思う。すでにデイサービスの現場で、体操指導ロボットは活躍始めている。
うちのオヤジは自宅で寝たきりになり、家族が介護し、自宅で亡くなりましたが、そういうことが、この上もなく贅沢に感じられるような時代になるんでしょう。