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黒歴史

1988年に発売が開始された栄養ドリンク「リゲイン」。CMには時任三郎さんがメイン・キャラクターに起用されて、時任さんが歌ったCMソング「勇気のしるし」の中にも登場した「24時間戦えますか」という惹句は、当時の風潮に乗って、まさに一世を風靡していた。

一方、1987年から始まっていた栄養ドリンク「グロンサン内服液」のCMシリーズは、メイン・キャラクターに高田純次さんを起用して「5時まで男/5時から男」シリーズ。このCMから「会社が終わる午後5時になると元気になるサラリーマン」という意味で「5時から男」という流行語が生まれ、1988年には流行語大賞・大衆賞を受賞した。

1988年はいわゆるバブル経済に絶頂期。日経平均は1989年12月29日に38915.87円の最高値をつけた。後から見ればこれがバブルのピークであった。

誰のために、24時間、たたかっているのかも深く考えず、マジで深夜の六本木交差点で1万円札をひらひらさせながらタクシーを待った。

数年後には「失われた10年(あるいは20年)」が始まり、終身雇用制は幻になり、坂道を転げ落ちるように、AI、チャットGPTに就業を脅かされる時代へと突入していく。

あの時代の空気はどこから来て、そして、どこへ消えていったのか。

企業戦士やって、24時間戦っても、儲けの大半を持っていくのは会社だってことは、あの頃だって、かわっていたろうに…
しかも、ハデな「遊び」や「レジャー」だって、会社を儲けさせるために、自費でストレスを解消していたようなもの。

「社畜」にしても、お人好しに過ぎたんだ。

1961年生まれの僕は、もう20代も末でしたからね。

いわゆる「黒歴史」。砂を噛み潰すような気分だな。

端的に言えば、バカだったな。