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生き延びようとしてしまうから

GPSな人工衛星「みちびき」の精度は誤差6cm、5Gな容量のデータ通信も実用化されて、開業医だって危ないし、土建な工事、農作業もAIとロボットが担う時代になる。軍事的な行動も、現場はロボットやドローン。つまり、兵士いらずな時代になると、もう行き場がない。「みんなで呼吸を合わせて頑張らないと」という時代は完全に終わりになっていく。どんなに遅くとも、僕が高齢者になっている頃(今、僕は59歳になるところです)にはそうなっているはずだ。

そんな時代になると「みんな」が塊になっている必要もなくなるから「量的な多数」に軍配をあげるような民主主義も過去のものになっていく。確かにヒトラーのような存在を誕生させちゃったのも「量的な多数に軍配をあげるような民主主義」ともいえるし、安倍さんだってトランプさんだって、そういう存在。

(だからこそ、国内外に傷跡を残して、それ故に「次の時代」には否定されることになているのかな)

感情的で社会性のない大人たちはたくさんいます。それは工場労働などの集団生産の現場でシステムの部品になれれば、それ以外のことは知ったこっちゃないという「公による教育」のあり方にも大きな問題があったんだと思う。でも、その責任を取らされるのは個人。高齢になってからの「孤立」となって襲いかかってきます。

(他者への気遣いなく、よくまぁ、これでやってこれたなと思うお父さんたちがたくさんいる。組織に守られていたんでしょう。故に退職後のお父さんたちは家庭でも社会でも、きっと孤立的)

明治になって「武士」というものが階層ごと(短時間のうちに)滅んで、西南戦争を含むいくつかの「武士による反乱」が起こった。でも、戦闘のプロであったはずの彼らは、最新の武器で武装した素人(徴兵による)にあっけなく鎮圧されていく。これから同様のことが起こるのかもしれない。労働の質、生産性においても、創造的ではない仕事なら、AIにはかないません。時代というのは非情なものだ。

AIが主体の時代になれば、ストライキやサボタージュも効かない。暴動の鎮圧に出てくるのも生身の人間では無くなっていくのだろう。ただ、安倍さんや麻生さん、トランプさんみたいな政治家も「多数決」に値打ちがなくなれば必要とされなくなるのかな。今も「お守役」みたいな役割を負ってる人は苦労しているのんだろうから。

市井では「お金」の意味も変わり、多数決な民主主義のあり方、つまり、政治のあり方も変わっていく。「多数」に値打ちがなくなれば「お役所」のあり方だって変わっていくでしょう。前の大戦の時は、戦争に負けても産業の形は集団生産を主体に継続していた。でも「集団生産」がなくなる。今度は、そうしたところからして「大きな断層」…

生半ではないなぁ。

「マス」な集団生産な時代が終われば、優秀な複写機なら食っていける時代も終わる。つまり「これまで」の経験が通用しないばかりか、そこから類推することもかなわなくなる。確かに「あしたはあしたの風が吹く」なわけだけど、あしたの風はとんでもない暴風である確率が高い。事実、1945(昭和20)年にはそういうことが起こった。

人間、とんでもなく醜いことをしてまで生き延びようとしてしまうのが「性(さが)」。(そうなると辛いですからね)今のうちに悩めるだけ悩んでおこう。

時代は、もう「次」を始めている。