七五三の持つ意味と意義
こどもが健やかに成長したことに感謝し、これからの成長を祈る七五三。
女の子は数え年で3歳と7歳、男の子は3歳と5歳(5歳だけの地域も)に行うものだったそうですが、
撮影させていただいているご家族を見ると、満年齢でされているご家庭が大半な気がします。
ということで、今年娘は7歳、息子は5歳になります。
・妻の実家が三重であること
・たまたま三重にいるいとこのこどもが3歳で、七五三の年であること
・祖母の誕生日が10月後半であること
・祖母が一生に一度伊勢神宮に行ってみたいと言っていたこと
など、いろんなことが重なり、10月下旬、伊勢神宮にて親族総出の七五三を行うことになりました。
カメラマンの腕の見せ所です。この日のために写真撮影を続けてきていたと言っても過言ではありません。
お支度
前日に車で妻の実家へ移動。
当日は着付けとヘアセットをしたのち、車で伊勢神宮へ向かうので、早起きして美容院へ向かいます。
男子と女子で、朝の過ごし方にも顕著な差が出ます。
ひとしきりお絵描きやら身だしなみチェックに精を出す傍で、父はカメラを構えて写真撮影に精を出していました。
美容院に着き、おそらく普段の営業時間よりだいぶ早く準備していただいていた美容師さんたちにご挨拶しつつ、女性陣からヘアメイク開始。
今回は自分も祖父の形見の袴を着る予定だったので、
女性陣のヘアメイクが終わるまで息子と朝ごはんを食べながら待機です。
ある程度ヘアメイクが進んだ頃にお呼びがかかり、我らの準備開始です。
息子の着物はレンタルの簡単着付け仕様のもので、
プロの着付け師さんからすると、逆に難しい様子でした。
息子の準備が完了したら、次は自分の着付け。
娘と息子にカメラを渡して、撮ってもらいました。
そんなこんなで準備完了。
もう一仕事終えたくらいの気持ちですが、ここからが本番です。
息子の袴姿はもちろんかわいいんですが、
娘の姿を見てグッときてしまいました。
この調子だと、いつか花嫁姿なんて見た日には涙腺大決壊間違いなしです。
美容師さん、着付け師さんたちにお礼を言いつつ、いざ伊勢神宮へ。
いざ伊勢神宮へ
伊勢神宮は外宮と内宮にわかれていて、正式には外宮→内宮の順で参拝するそう。
いままで内宮しか行ったことなかったのですが、今回は外宮からお参りします。
親族みんなとの待ち合わせも外宮。
我が家&お義母さん、いとこ一家、自分の親、弟、おじ、おば、もう一人のいとこ、祖母
の総勢15名。
みんな遠方から来てくれて、ありがたい限りです。
このあたりで気づいたんですが、袴を着て写真を撮るのは普段の10倍大変です。
これから袴を着て七五三を予定されている方、ご注意ください。
気合い入れてカメラ2台ぶら下げてましたが、1台娘に託しました。
外宮での参拝を終え、車で内宮へ移動。
近くの駐車場はいっぱいでした。一旦こどもたちを近くで下ろしたあと、離れた駐車場に車を停め、そこから袴で徒歩20分。
この時点で半分心が折れてたので、カメラは1台車に置いて行きました。
昼食〜おかげ横丁
無事ご祈祷、参拝を終えてお昼ご飯へ。
お店は「海苔弁いちのや」さん。
メインの海苔弁はもちろん、中華そばがすごく美味しかったです。
そこからおかげ横丁を散策して食べ歩き。
夕方前に一度解散して、夜は祖母の80歳のお誕生日会。
みんな慣れない着物でよく頑張りました。
七五三の意義
普段出張撮影で撮らせてもらう七五三と、
自分のこどもの七五三はだいぶ勝手が違いました。
ただ、どうしても我が子の節目は自分で撮りたい想いが強かったのです。
人に撮ってもらう写真とはまた違いますが、自分にしか撮れない写真を撮れたと思います。
たくさんの人に我が子の成長を祝ってもらい、さらに祖母の誕生日も祝えて、とても幸せな1日でした。
そして、ここまでの人数で一緒に集まれることがあと何回あるかなとも考えてしまいました。
七五三の意味は冒頭に書いた通り、こどもの成長に感謝して祝うものですが、
その意義は、
普段会えない人たちを集めるきっかけになる
ということでもあるなと感じました。
みんなを会わせてくれて、笑顔にさせるこどもの成長は本当に尊いです。
我が子の七五三はこれで一区切りですが、おそらくこれからもたくさんのご家族の七五三を撮り続けます。
フォトグラファーという立場で、七五三の意義を感じてもらえるような写真を残していきたいと思いました。