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私が乳がんと診断されるまで

右胸の違和感に気付く

2022年7月
仕事もプライベートも順調で平和な毎日を過ごしており、そろそろ2人目の子供がほしいと思い産休育休でのキャリア中断に備え資格取得を目指していた頃でした。
おっぱい大好きな息子が、いつものように私の胸を触っていた時に違和感に気付きました。
「ママ…これ、大丈夫?」
言われて触ってみると固くゴリッとしたゴルフボールくらいの大きさの動くしこりが右胸にありました。
昔から私の右胸には少ししこりのようなものがあったので自分では気付きませんでしたが、昔と比べてしこりが固く大きくなっている気がして念のため検査をしに行くことにしました。

近所の産婦人科で検査

2022年8月
毎年会社の健康診断(婦人科健診含)を受けており特に異常は指摘されてなかったし、前からしこり自体はあったのでまさか癌だとは思っていませんでした。乳がんのしこりは動かないしこりだと聞いていたので、私のしこりは動くし違うだろうという気持ちもありました。
軽いノリで近所の産婦人科でマンモグラフィーと超音波検査をして結果は1週間後と言われ帰宅。しかし翌日すぐに病院から電話があり設備の整った総合病院へ行ってくださいと言われました。
それでもまだ、まさか癌だとは思わず(かなり能天気な奴です)検査のために仕事や勉強に支障が出るのが嫌だなぁくらいにしか思ってませんでした。

最寄りの総合病院で再検査

2022年9月
近所の産婦人科で紹介状を受け取った後、最寄りの総合病院へ連絡を入れるも空きがなく3週間後の予約に。そして3週間後、最寄りの総合病院で触診をし再度マンモグラフィーと超音波検査をしてまた1週間後に結果を聞きに来てくださいと言われました。
ここまでで既にしこりに気付いてから1ヶ月以上経過。もし癌だったらこの間に進行しちゃうだろ…と思いつつも、私のしこりはただの脂肪の塊だろうと思っていました(安定の能天気)。

癌宣告で一気に絶望へ

2022年9月
結果を聞きに最寄りの総合病院へ行くと、医師から「おそらく癌で間違いないと思うのですが、確定診断のために針生検してもいいですか?」と言われました。
聞き間違えだと思うくらいサラッと癌宣告。
また、ここの病院では乳がん治療の実績が少ないとの事で別の病院への転院を進められました(近くて通いやすい病院なのにオススメじゃないなんて…)。そして針生検のため右胸に麻酔を打ちボールペンの芯くらいの太さの針を刺してしこりの一部を採取して(痛みは全然ないです)結果は2週間後と言われこの日の診察は終わりました。
ここで私は、ほぼ癌で間違いないのにまた2週間も待つのか…この間に癌が進行したらどうしよう…という不安と絶望でいっぱいに(事の重大さにやっと気付く)。

確定診断までネット検索の嵐

2022年9月
針生検後、結果が分かるまで私はネットで乳がんについて検索しては落ち込む日々を過ごしていました。ゴルフボール大くらいのしこりでは、初期の癌ではないという事は分かってました。
夫からはネット検索はネガティブな情報が多いからあまり見るべきではないと諭されていました。でも、もし癌ならばどのような治療方法があるのか、どこの病院で治療したらいいのか、調べるべき事も多くネットや知人、本等から情報収集に励んでいました(人の忠告を聞かないタイプ)。
そして1人で悶々と、
2人目の子供は難しいだろうな。
キャリアを気にして資格取得を目指してたのに癌になったらもう昇進は無理だろうな。
そもそもあと何年生きられるのだろう。
……なんて事を毎日考えていました。

乳がん確定

2022年9月
針生検の結果を聞きに最寄りの総合病院へ。
そこで、私のしこりは悪性のものでki67(※注1)高値のルミナルBタイプ(※注2)の癌である事が分かりました。乳がん確定です。
医師からは「残念ですが初期の癌ではありません」と言われましたが落ち込み慣れた私はその言葉をスッ…( '-' )と受け止める事ができました(事前に調べていたので心の準備はできていたのかも)。
そしてどこの病院で治療したいか既に決めていたのでこの後の転院手続きはスムーズに進んだのでした。

※注1:乳がんの増殖スピードを測る指標。この数値が高いと増殖スピードが早いとされ、悪性度が高く再発リスクも高まり予後が悪いと考えられています。30%以上で高値と言われるそうですが私は70%でした…。
※注2:乳がんのサブタイプ。乳がんにはいくつか種類がありその種類(サブタイプ)によって治療方法が異なってきます。私の癌はルミナルBタイプというものでホルモン治療は必須で転移があれば抗がん剤治療も行うと聞いてました(そしてこの後の検査でリンパへの転移が見つかり抗がん剤治療も確定に)。

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