がんばれせいぎのきつねくん
「わぁ、きつねくん、すごいなぁ!」
「へへ、おまえもすぐできるようになるよ、その耳を使えばすごいことができるとおもうぜ!」
ある日、森できつねくんとうさぎくんは面白そうな「仕掛け」を作っていました。
「で、ここでこの紐を引っ張るとー」
数秒した後、きつねくん達の10メートル程先に、それは大きなターレットがあらわれました。ぐるぐると音を立てて回っています。
「大きいね!これならあのわるいヘビさんもイチコロだね!」
「そのために作ったからね!がんばろ!」
「きょうもふぶき村第七小学校の皆さんおはようございまーす!いきなりだけどせんせいからお願いでーす!南のはるかぜ村のヘビをこらしめてあげてほしいなぁ!ヘビさんは、利益を一人じめしてる、悪いコなんだ。だからちょっとルールを教えてあげるんだよ。みんなも、ルールを守らないコがいると、きらいになっちゃうよね。だから、ちょっとだけ。君たちが教えてあげるんだよ。今回はきつねくん、うさぎくんの2人に行ってもらいます!あ、できるだけ朝早いといいかな!みんな拍手―!」 パチパチパチ!
せんせいの言葉を思い出しているとうさぎくんはとってもやる気が出てきました。
「ぼくはみんなのためにがんばっちゃう!」
「よし、やっちゃおう!」
そう言ってきつね君は紐を引っ張りました。
大きなターレットが姿を現し、大きな家に銃口を向けました。
「よーし!やっちゃえ!」
BALM!BALM!
「ガッ!」
声をあげる間もなくあっという間にヘビさんの家はハチの巣になりました。
「やったぁ!」
ふたりは粉々になった家を眺めながら笑っていました。
「どうですか?先生。判断力はまだ適正データが取れていないので何とも言えませんが鉄砲玉としては逸材ですよ。土地の把握能力もさることながらコンビとしての相性も。」
「ええ、素晴らしい。これならoperation BUNBUKUを任せられるかもしれませんね。」
つづく
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