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【SNS投稿和訳】ロシア建設のドネツィク州内新鉄道線について(Tatarigami氏)

ウクライナ軍元将校Tatarigami氏(ハンドル名)が、ロシア占領下ウクライナ領ドネツィク州でロシアが建設を進めている鉄道線に関する情報を、日本時間2024年5月30日にSNS上で発信されています。

XとBlueskyの双方での投稿英文(同内容)を日本語に翻訳したものが、このnote記事になります。なお、翻訳記事中で使用した画像は、すべてTatarigami氏の投稿に添付されているものの転載になります。

日本語訳

(ドネツィク州の)ブルネ[Burne]~マロヴォドネ[Malovodne]間の新鉄道線での鉄道運行を、ロシアがまもなく開始することになると、フロンテリジェンス・インサイト[*注:Tatarigami氏が創設した戦争分析チーム]は分析している。数週間か数日間のうちに運行が開始される可能性は高い。衛星画像によって、わずかだが列車の動きが確認できている。

ドネツィク州内で80kmの長さになる鉄道線の建設は、だいたい2023年6月頃に着工が始まった。この鉄道線の目的は、ウクライナ南部被占領地域とロシアのほかの地域を直接的につなげることにあり、クリミア大橋の役割を一部、代替することになる。

マリウポリ市長顧問ペトロ・アンドリウシチェンコの5月8日付発言によると、新鉄道線の運行開始は5月末か6月初めになると見込まれているとのことだ。この情報に加えて、4月と5月初めに、3本の試験運行列車がドネツィク州ヴォルノヴァハ[Volnovakha]~マリウポリ港の間を往復している。

中解像度の画像によって、5月24日に少なくとも1本の列車がこの新鉄道線上を走行していたことが明らかになっている。時間差で撮影された衛星画像の助けを借りることで、画像の列車が停まっているのではなく移動中であることが確認できた。

ウクライナ領ドネツィク州マヨロヴェ[Mayorove]
2024-05-24 | 07:37 UTC
位置:47.478549, 37.996111

この列車が別の新たな「試験」列車なのかどうか、あるいは、これが鉄道線建設に関係した列車なのかどうかを、現在の画像の解像度からは判断することができない。だが、ほかの高解像度画像に基づき、これが運行開始前のまさに最終段階であると、私たちは想定している。

ウクライナ領ドネツィク州マヨロヴェ[Mayorove]
2024-05-24 | 07:41 UTC
位置:47.489973, 38.010235

この新鉄道線での運行が始まれば、クリミア大橋が破壊されたとしても、この地域への補給が十分にできるようになるというのが、私たちのチームの評価分析である。さらに、この鉄道線によって、ロシアからの輸送・移動時間は短縮される。これが及ぼす影響の詳細ともっと詳しい分析を知りたい方は、以下のウェブサイトに掲載した最新レポート[*注:有料記事]を参照してください。


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