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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 03.11.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 03 November 2023

日本語訳:

  • ここ数週間の作戦行動から、戦争初期以降、ずっと見受けられる傾向がまだ続いていることが分かる。つまり、ほかの条件が同じならば、地上戦のバランスは一般的に防御軍側有利になるという傾向だ。南部において、ウクライナ軍の進撃は、ロシアが念入りに整えた2本の主要防御陣地線の間で、相対的にみて動かないままでいる。一方、ドンバスの都市アウジーウカ周辺では、ロシア軍の大規模攻撃は強固なウクライナ側防衛に直面して頓挫している。

  • この現象を招いている一番の要因は、戦術空軍力が主役の座を得ているとはいえない状況が続いていることにある可能性が極めて高い。要するに、両陣営ともしっかりとした防空能力を維持しており、その状況が戦闘用ジェット航空機による効果的な地上攻撃支援の提供を妨げているのだ。

  • 上で述べたこととは別に、この戦いの地理的広さが攻勢を妨げている。どういうことかというと、両軍が動員した兵力は1,200kmに及ぶ接触線を保持するために必要になるので、双方ともに戦線突破能力をもつ攻撃戦力で、まだ戦闘に参加していない戦力を集めることに苦慮しているということだ。

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