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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 13.10.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 13 October 2023

日本語訳:

  • ロシア空軍長距離航空隊(LRA)の航空機は、2023年9月21日以降、ウクライナに対する攻撃を行っておらず、その期間は21日間になる。

  • このような中断は例外的なものではなく、前回の同じような攻撃中断は2023年3月9日から4月28日の間に生じており、その期間は51日間だった。この例の場合、ウクライナの最重要国家インフラ施設に対する冬季作戦の結果、LRAの使用可能なAS-23[*注:Kh-101]ミサイルの備蓄が、ほとんど無くなってしまっていた可能性が高い。

  • 今回、可能性が高いのは、この冬、さらに激しい攻撃をウクライナに対して実施することを予期して、ロシア空軍LRAは現在残っているAS-23を使わないままにし、それと並行して、使用可能な備蓄数を増やすためにこの中断期間を使っているという可能性だ。

  • 最近、ロシアはウクライナ南部各所の穀物関連施設に対する空爆に注力しており、そこで用いられているのが、片道攻撃型無人航空機(OWA UAV)であるシャヘドだ。この種の攻撃にはドナウ川のウクライナ側港湾も含まれ、この攻撃目標はルーマニア国境に近いため、攻撃に際して高度な精密誘導性が要求された可能性が高い。これらの攻撃目標にロシアがシャヘド型OWA UAVを用いたのは、この兵器がほかの空中発射型ミサイルよりも高い精密誘導性をもっていることにあると思われる。

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