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【Twitter投稿和訳】アフリカへの影響力を強めるワグネル(@Tatarigami_UA)

※以下は、ウクライナ軍予備役将校@Tatarigami_UA氏によるTwitter投稿(日本時間08:31, 2023.07.24)の日本語訳になります。中央アフリカ共和国でのワグネルの活動に焦点をあて、その影響力増大を指摘しています。

中央アフリカ共和国[*以下、CAR]の新憲法に関する国民投票が近々に行われることになっており、それは7月30日に予定されているのだが、その新憲法によって大統領任期制限は撤廃される。つまり、トゥアデラが終身大統領になることを可能にする。この動きはワグネルとつながっており、アフリカにおけるロシアの影響力増大ともつながっている。

最近、ワグネルの追加戦力がCARの首都バンギに到着した。この目的は、望ましい投票結果になるような円滑な国民投票を確実にすることにある。ワグネルのテレグラム・チャンネルは、自部隊の展開を公式に発表し、CARの国民投票に先立ち、現地治安機関を支援することがその目的であると述べた。

2023年7月23日時点でのCAR国内情勢を示した地図を見ると、この国の領土の一部が依然として中央政府支配外にあることが分かる。この状況は国民投票の合法性に関する疑念を高めるが、CAR政府はこの懸念を共有していない模様だ。

領土支配の確立のためにCAR政府を支援することに加え、ロシア人は高価値な資源の確保にも積極的な関わりを示している。それには、希少金属、希少木材、金といったものが含まれている。ロシア人はさらに、その活動の一環として、アルコール製造にも新規参入しつつある。

CARにおける任務の元指揮官であるセルゲイ・チュブコ(コールサイン“Pioneer”)が、ベラルーシのワグネル基地で新指揮官の地位に就いたというのは、注目すべき出来事だ。

現実的に考えれば、ワグネル部隊がアシポヴィーチ付近のツェリにある野営地にずっと滞在し続ける可能性は、特に冬季を考えると、低いと思われる。このことから、CARも含め、アフリカにおけるワグネルのプレゼンスがかなり高まっていく可能性が示唆される。

CARでワグネルが示した成果、とりわけ反乱及び反対勢力の抑圧という点での成果を考えると、CARでのワグネルの将来展望は、憲法が改正され次第、よりいっそう見込みあるものになる可能性が高い。

CARやマリにおいてワグネルが最近収めた成功は、ワグネルの能力拡大と、規模が大きく即応性の高い戦力が投入できることと合わさって、サハラ以南のアフリカ各所への野心的な拡大進出を、ワグネルが追求するのに好ましい機会を生み出している。

次に予定しているスレッドで、近隣のアフリカ諸国へワグネルが最近進出している状況に関して、さらに掘り下げていくつもりだ。最新情報を逃さないように、“いいね”、“リツイート”、“フォロー”をお忘れなく。

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