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【Twitterスレッド和訳】ケルチ大橋攻撃(@emilkastehelmi氏)

※以下の記事は、上述の@emilkastehelmi氏によるTwitter投稿(日本時間2023年7月18日)を日本語に訳したものになります。

ロシア側のナラティヴでは、クリミアのケルチ大橋への攻撃はテロ行為と呼ばれる。それは爆発で民間人が死亡したからだ。

実際のところ、この橋は完全に合法的かつ重要な軍事目標であって、ロシア軍兵站を弱体化させるためにウクライナ軍はここを攻撃しなければならない。

ロシア軍兵站の鉄道依存度はかなり高い。そして、南部戦線とつながる鉄道線は、ケルチ大橋にかなり依存している。ドネツィクからメリトポリへ向かう鉄道は安全とは言い難い。なぜなら、それはある地区において、前線に極めて近いからだ。

今回の攻撃によって、この橋の道路部分が被害を受けた。鉄道線ではない。しかし、そうだとしても、この被害は兵站面での課題を生む。

ロシアはまた、橋の防衛と修理のために、もっと多くのリソースを集めることを強いられる。

加えて、今回の爆発によってこの橋に生じる可能性のある長期的な構造面でのダメージがどのようなものなのかを、今のところ私たちは分かっていないということに触れておく必要がある。

私たちは見えることしか分からないし、それゆえ、状況は思った以上に悪い可能性がある。

ケルチ大橋は兵站上のボトルネックだ。ただ、南部戦線を完全に孤立化させたわけではない。それは、陸でつながる高速道路がまだ存在しているためだ。

ただし、この橋のある部分を破壊する、または何らかの損害を与えることにより、ロシア軍はあらゆることがいっそう難しくなる。

様々な方法で兵站をより困難にし、指揮構造を傷つけていくことは、最終的に前線のロシア軍の能力を崩していくことになるだろう。ケルチ大橋への一回だけの攻撃ではすべてを解決できないが、この攻撃はより大きな作戦の一部なのだ。

ウクライナ軍が夜間に攻撃を実施したのは、民間人に死傷者が生じるのを避けるためだ。仮にウクライナ軍ができるだけ多くの民間人を巻き添えにしたいと思ったのなら、実際とは異なった時間を選んだだろう。ただし、当然ながら、民間人の犠牲者が出る可能性を完全に無くすことは不可能である。

ケルチ大橋への攻撃はテロ行為ではない。それは軍事目標に対する巧妙に実行された作戦行動だ。

ロシアはウクライナをテロ実行者として非難しているが、その一方で、皆さんご承知のようにロシアは、ウクライナ民間人に対する継続的なミサイル攻撃やそのほかの戦争犯罪について、その責任をとっていない。

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