日記:山は友達と登るためにある

8/3(土)

今日は中学の友達3人で御岳山に登る。

5:45か6:00に起きた。起きれればもう勝ちゲーですから優雅に朝食をとりましてよ。


今日登る山の難易度がわからないので、とりあえず水筒2本用意する。荷物を再確認し出発。


朝起きれるか不安なやつが昨日のうちにグループLINEでモーニングコールをお願いしてきたので、その時間に電話をかけるも出ず。自分ともう一人がLINEで騒ぐ。何回もかけるが同じ。もとからモーニングコールなんかの効果には懐疑的だったよ。


とりあえず諦めようということで起きてる2人は合流。どうしようか話す。現在7:30。時間的には余裕があるので1時間くらいなら待てるということになり、2人で鬼電を再開。


約10分後にやっと電話が繋がった。こっちの感情としては安心というより出るんだ!?という驚きの方が大きかった。今何時かわかるか聞くと「え、6:40じゃ…?」と寝ぼけたこと言っていたのでアホンダラと叱りつけて即出発させた。

待ちの時間ができたので、2人で楽しく雑談した。




約1時間後、罪人到着。謝罪からの神々によるお許し。





電車で山の最寄り駅へ。車中の雑談も楽しかった。遅刻したやつは服装も荷物も山を舐めきっていた。役に立ちそうなものは笛くらい。文庫本5冊持ってきてた。


最寄り着。普通はここから山麗までバスだけど40分徒歩コースを選択した。逆張りとかではなく登山好きのやつに従ってたら自然とその流れになっていた。道中、何度もバスに抜かされた。しかも、当たり前だけど麓までは結構な上りがずっと続いていて寝坊者と自分は文句を吐き散らかしていた。ついでに世のこととかも憂いといた。麓直前が一番辛かった。既に汗だくで先が思いやられた。


運動が好きなのもあるけど、自分はだいぶ汗かきなのでこういう登山とかアウトドア系のどれだけ汗をかいていても周りから引かれない環境が大好きだということに気づいた。



麗着。最初の方はケーブルカー。野生の子鹿が一匹見れた。人いっぱい。そこからは永遠歩く。御岳山〜日の出山〜つるつる温泉というコース。



体力無いのはわかりきっているのにずっとふざけ散らかしてるからすぐにハアハア言ってる。




御岳山頂手前の分かれ道で山頂行きじゃない方に進むと一気に人の数が減った。そこは宿と民家?が数軒あって地域猫もいた。猫、人懐っこくてきゃわすぎる。友達の目を気にせずじゃれ合う。喉鳴らしてくれてた。初めて生喉鳴らし拝めた。


そのすぐ先の日陰になってる一本道に黒猫がポツンといてファンタジーすぎた。こいつともじゃれ合いたかったけど野良だったので逃げちゃった。




そこからは一切動物無しのずっと同じような道を虫に集られながらせっせこと歩いた。




日の出山の山頂に着くと案の定見晴らしが良く案の定気持ちよかった。山は山頂に着く直前が一番キツイ。人生。


小一時間くらい休憩した。3人とも昼飯を持ってきてなかったので後悔してた。登山好きの友達はシャイなんだけど、そいつがORIHIROの方の蒟蒻ゼリーをトトロのカンタみたいにくれて愛が増した。


俳句を何句か詠んだんだけど、全部却下されちゃった。




もう動きたくねえーだとかここに住むわとか言いながらも再始動。ここからは温泉までひたすら下(ゲ)。上りはもちろんだけど下(ゲ)も舐めてたら痛い目見る。貧弱+疲れ切った足腰に一歩一歩衝撃がくる。気づけば景色そっちのけで足元しか見てなくてずっと同じような土と根の連続。


他2人は肉離れ治りかけ&過去の半月板損傷を引きずっている負傷者コンビなので自分は健常者マウントをとっといた。




しばらくずっと同じような景色を歩いてまだかまだかと言っていたら沢の音が聞こえてきて嬉しくなった。



やっと下山できたけどそこはまだ街ではなくて数軒の建物はあるけど誰もいない、ぼくの夏休み幻の8/32みたいな、2chホラーみたいな風景で怖良かった。



そこから10分くらい歩くと拓けてきた。温泉直前の道路が少し登り坂になっていたので下山気分だった自分たちは熱されたアスファルトに文句をぶつけた。


あと、ここ初めて来たと思ってたのに何か見覚えある風景だったので考えてみると、大学入ったばかりの頃にこれまた中学の友達による急な夜ドライブでここらへん連れてこられてたことを思い出した。





つるつる温泉入館。久しぶりの涼。ほんとは汗だくだしすぐさま温泉に入りたいけど疲労で動けずソファに3人横並びで5分くらいボーッとした。




温泉。気持ちよかった。ああいうとこのシャンプーって髪が軋むのは暗黙の了解だと思ってたけど、ここのはそんなことなかった。嬉しい。


登山好きのやつの姿が見えないなと思ってたら、疲労で少し頭痛がするとのことで先に上がってた。それを確認しに遅刻罪人も上がっちゃってひとり残された。普段は自分もかなり早く上がるタイプでこういう時は友達に合わせて少し我慢しながら長くいるので、珍しい状況になった。と思っていたらガチガチ入れ墨髭男が入ってきて気が休まらなかった。



上がると2人はもう着替え終えて完全に自分待ちだったので早く着替えた。




館内の食堂で飯!!!!!



時間も昼にしてはちょっと遅かったので人はいなかったが、そこの雰囲気が修学旅行の宿の食堂すぎて個人的には最高だった。友達はそこまで共感してくれなかった。

修学旅行感、伝われ

(写真右奥の入口がフローリングで、そこからこのカーペットスペースに入ってくるところが一番"修学旅行"だった。)(先に集まってる食事係の生徒たちと先生が見えた。)




登山は牛カルビ丼、罪人はオクラとか入った夏うどんと地ビール、自分はカツカレー。


こういうとこの食べ物は情緒込みで楽しむものなのでシンプルなクオリティはあまり期待してないんだけど、ここのちゃんと美味しかった。カツがしっかり熱々、重量感もありサクッとしてて染みた。



罪人がビールを飲んで顔真っ赤にして酔っ払ってた。忘れてたけどこいつめちゃくちゃお酒に弱いんだった。


そのあともいっぱいくだらない話して楽しかった。永遠にこういう日を過ごしたい。




食休みで他2人は眠り、自分は罪人が持ってきていた文庫本の中から適当なものを読んだ。





バスの時間に合わせて退館。バスではてっきり後ろに座るだろうと先頭の自分が席を取ったら、あいつらしれっと前の一列席に座りはじめるという裏切りにあった。自分もすぐに前に移動して席を確保した。この程度で俺は出し抜けないぜ。


走行中、寝てた罪人の紙袋が落ちて文庫本が散らかっていた。




終点の武蔵五日市駅で降りた。意外と賑わっていた。大学生ぽい人たちもいた。秋川渓谷あたりでBBQでもしてたんだろう。


車内。罪人が再び寝てたが頻繁にビクッとなっていて自分たちはそれを見ながら笑ってた。




友達につられ拝島駅で降りてああ乗り換えるんだと思っていたら、自分だけ同駅の違う路線で帰ったほうが早いらしくてそれがもうすぐ発車しちゃうので急がないといけなくなって雑に(だが元気よく)「またね!」と言ってホームへ走った。



無事乗れた。揺られていると段々と中学生集団や浴衣の女の子が乗ってきて、そういえば今日もうちの地元で祭りがやっていることを思い出した。それにしても、こっち方面からも参加する人がこんなにいることを初めて知ったし何だか地元が誇らしくなった。




家帰って時計を見たらまだ18時前とかでこんなに一日を長く感じたことは久しぶりだった。しかもポジティブな方向のやつ。頑張ればシフト入ってても大丈夫だもんな。




即シャワー、片付け、涼しい部屋でぐで~として、夜ご飯食べて、ぐで~として、布団の上で今日のことは忘れないうちに日記に書こうと誓い寝た。







おわり




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