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ポケモンとファッション

この数年でポケモンとコラボレーションする勢いは凄かった。

私は、ファッションが好きで今に至る。学生の頃に比べると購入意欲は大人しくなったが、SNSでファッションのアカウントをフォローして情報を眺めています。

日本はファストファッションが豊富であり、ユニクロやGU、しまむらなどが積極的にコラボレーションアイテムを発売しているので、ブランドって「何でこんなに高いの?」「何故こんなに人気なの?」って思う方がほとんどだと思います。今後も沢山の企業やブランドとコラボレーションすることがある中で、過去にポケモンとコラボレーションしたブランドや企業を独断と偏見で説明してみました。楽しい。

1、リーバイス(Levi Strauss & Co.)

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今年2月にポケモン25周年記念で販売されました。
ジーンズといえば「リーバイス」と答える人が多い有名なアメリカのジーンズブランドです。その歴史は100年を越えており設立は1853年。
金の採掘が盛んだった(ゴールドラッシュ)の時に金鉱で働く人達の意見から生まれたワークパンツを商品化したのがリーバイスです。
ジーンズの原点であり、頂点でもあり日本に入ってきたのは1970年頃です。
昔のモデルものは高額で、1000万以上で取引されているものもありました。501、赤耳、隠しリベット、ビッグE、バレンシア工場、大戦モデル・・・などなど、僕が語るには知識が足りないです。原宿にある老舗古着屋「ベルベルジン」のディレクターである藤原さんのYOUTUBEで知識が深まります。

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初代のポケモンのみで、絵のタッチもレトロな感じ。

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代名詞でもあるデニムに大きくピカチュウがプリント。
リーバイスのデニムに大胆にデザインしたのは、他に中々ないですね

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総柄の茂みの中にたくさんのピケモンが隠れてたり、現れたり。
※革パッチ は、そのままのデザインの中にロゴとよく見るとピカチュウとボールのマークが追加されていますね。こうゆう細かいデザイン最高。

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革パッチとはこれのこと。リーバイスの大事なディテールの1つです。
1886年に考案された2頭の馬に引っ張られても破れないほど頑丈ですということを表現しています。

どれも想像以上にインパクトがありますね。
中々ここまで大胆にポケモンの世界観をデニムに落とし込むブランドはないと思います。現在も販売中(なんと今セール中)です。

2、吉田カバン/ポーター(PORTER)

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2019年8月に発売された吉田カバンのブランドの1つであるポーターとコラボレーションしました。会社の設立は1935年、ポーターは1962年に自社ブランドとしてスタートしました。創業当時から日本の鞄メーカーであり、伝統的な技術と機能的かつ現代的なデザインが幅広い層に人気があるブランドです。また、鞄の垣根を越えて様々なブランドや企業とも積極的に共同開発をしています。老舗鞄メーカーがアニメーションの世界であるポケモンとタッグを組んでいました。 PORTER(ポーター)とは、ホテルで鞄を持ってくれる運搬係のことです。

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トランクに乗ったピカチュウが可愛い!
メインビジュアルだけではなく、鞄を持ちながら様々なポーズを取ったピカチュウのキーホルダーやフィギュアも発売されていました。

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黒い生地なので普段の洋服にも合わせやすそうです。
素材はナイロンなのですが、普通のナイロンではなく摩擦や引っ張る力に耐性を持たせた特殊な加工がされています。見た目だけではなく、ポーターの技術が詰まった機能的なのが嬉しいですね。カラビナは、モンスターボールをイメージして赤になっているんだとか。さりげない拘りもありますね。

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たまたまなんですが、東京駅のポーターのお店で販売初日に寄れました。全型全店初日完売。店頭にあったキーホルダーを手に取っていたら店員さんに「それが最後の1個です」なんて言われたから(中国人らしき転○ヤー、それ買わないなら頂戴みたいなことを拒否して)買ってしまいました。
鞄だけではなく、ソフビのフィギュアやキーホルダーも大人気でした。
もし第二弾があるなら、今度こそ鞄を買ってみたいですね。

3、シュウウエムラ(shu uemura)

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シュウウエムラは、日本美容業界のパイオニアであるメイクアップアーティストである植村秀が立ち上げたコスメブランドです。創業は1968年。
植村秀は、1928年生まれの東京育ち。当時美容学校に通っていた130人のうち男子生徒は植村だけだったという。1950年頃からハリウッドで美容師をしていた時に、映画のメイクアップのアシスタントもこなしていました。1962年に代役としてメイクアップアーティストして映画に参加した時に役者に施した日本の芸者のメイクが話題を呼び、ハリウッドで一躍有名となりました。メイクだけではなく、日本にメイクアップアーティストの学校を設立、1960年に自身が開発した最初のクレンジングオイルは、石鹸よりも綺麗に仕上がり、保湿効果もあり現在でも日本で高い人気を誇っています。「美しいメイクアップは美しい素肌からはじまる」をコンセプトに、これがクレンジングオイルを日本に広めたスタートとなります。

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ラフで抽象的なピカチュウの目元は紫、ほっぺは赤、口は黄色。
アイシャドー、チーク、リップとメイクをする箇所に色をつけたのが印象的なビジュアルですね。どこか動きのあるタッチやウィンクをしたりと、メイクを楽しむという表現がされている様な気がします。

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近年は男性もメイクをする時代となりましたが、それでもまだ浸透はしていない様子。上記の画像は、2019年に発売された※クリスマスコフレ。
予約できなかった方も多かったと聞く。

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先ほど説明したクレンジングオイルもピカチュウデザインで発売されてしました。全22種類で第一弾、第二弾と分かれて販売されていました。
僕が発売からしばらくして店頭に行った時には、ほとんど完売状態でした。
女性には欠かせないメイクツール、しかも憧れのshu uemuraがピカチュウになっているなんて凄いことです。

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販売期間にスタッフさんの制服。欲しい。
ちょうどMA-1が流行っていました。

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余談です。
クリスマスコフレとは、クリスマスシーズンになると各化粧品ブランドから発売される限定セットのことです。女性達の憧れのデパートコスメの限定を手に入れる聖戦であり、企業側にとっても大事な商戦です。クリスマスが近くなると各ブランドから発表があり、売り場がざわついて混み合うのです。男性諸君、気になる女性や彼女、愛する妻が愛用するブランドを知って限定コスメをプレゼントしたら喜ぶ!!なんて安易な考えはダメです。そのブランドの化粧品を使っているからといって、限定コスメは普段とは違う色だったりするので、サプライズはやめて必ず当本人に相談しましょう。

4、フラグメント(fragment design)

原宿のカリスマ・藤原ヒロシによるデザインプロジェクト集団です。
音楽、ファッションにおいて知らない人は多分いないだろう。
音楽とファッションのカルチャーを海外から学んだ藤原ヒロシは、自身が立ち上げた日本初のストリートブランドである「GOOD ENOUGH」を筆頭に裏原宿文化を確立した一人です。90年代から始まった裏原系と呼ばれた新しいファッションのコンテンツは、様々なブランドが誕生して次々に発信されたて一躍ストリートカルチャーが一気に広まるきっかけを作りました。当時は、インターネットもなく歩いてみないとお店の場所すらわかない状況の中で、この盛り上がりは相当なことだと予想できます。先程から紹介したリーバイス、ポーターともコラボレーションしており、ナイキ、ルイヴィトン、スターバックスなど数えきれない程の会社と共同開発を行なっています。
正直、語りきれないです。

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ポケモンとタッグを組むとなった時は、サンダーボルドプロジェクトという名前で始動。稲妻のマークは、普段からフラグメントのマークとしても使われています。広告でピカチュウが走るショートムービーもありました。

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通常色の他に黒に染まったポケモン。前に述べた通り彼はヒットメイカーなので、一番最初に公開した時に彼が着ていたミュウのパーカーが一番人気がありました。第一弾は、ピカチュウ、ミュウ、ピチュー、ライチュウ、コイルがありました。何が良いのか、って説明に納得がいかないかもしれませんが、藤原ヒロシが関わってるからだよとしか言えないです(本音)
これは皮肉ではない。僕もミュウのパーカーを買ったから(ありがとう並んでくれた親友)。CLやシティの時の勝負服として愛用しています。

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その後、第2回が銀座のドーバーストリートマーケットで販売。第3回がミュウツーの逆襲の映画に合わせて新宿伊勢丹でポップアップを開催。第4回は渋谷パルコのリニューアルに合わせてニンテンドースイッチなども発売。第5回は北京、上海、台湾限定でプリン、コダック、ニャースが販売された。どれも非常に人気があり常に行列ができていたそうです。2021年の夏に第6回となるポッチャマ、第7回はホテルとコラボしてカビゴンが登場するなど、かなりのスピードと頻度で発表が続けられています。

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増田さんも着用されているみたいですね。
それ日本じゃ買えないやつ(羨ましい)

藤原ヒロシが携わるとどんなメーカーも行列ができるカリスマです。日本だけではなく、アジア圏ではかなりの人気があります。これからも不定期に新しいアイテムが発売されるかもしれませんね。

5、ア ベイシング エイプ(A BATHING APE®)

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1993年に設立された裏原ブランドであり、上記で述べた藤原ヒロシと一緒に裏原の文化を広めた一人であるNIGO®のブランド。容姿や立ち振る舞いが藤原ヒロシに似てることから「藤原ヒロシ2号」という流れからNIGO®と名乗ります。コーネリアスやスチャダラパー等のアーティストのツアーTシャツを手がけたりなどをして有名になった要因の1つです。需要に対して供給が追いついておらず、模範品も数多く流れるほど日本のみならず、海外からも高い人気があります。また彼がデザインしたアイテムは、日本のプチプラやファストファッション企業がこぞっとパクって商品化された現象も起きています。さらにSMAPの木村拓哉がドラマや雑誌で着用することでさらに人気が加速しました。アイコンの猿やブランド名などはSF映画・猿の惑星から来ているそうです。2013年に香港企業に買収されて、現在はNIGO®本人は会社に携わっていません。

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ドラマ・ヒーローで主人公である木村拓哉が着用していたこのダウンは、不朽の名作の1つです。ああ!これそうなんだってなった方もいるのでは。

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2017年、20年、21年とコラボレーションしているみたいです。マイロ(MILO)とは、上記の猿の絵をアニメ調にデフォルメしたキャラクターのことです。ポケモンがエイプワールドにデフォルメと言っていいのでしょうか。NIGO®本人が携わっていませんが、とても人気があったそうです。

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ポケモンだけではなく、ドラゴンボール、ナルト、スターウォーズ、ワンピース、サンリオ、仮面ライダーなど数多くのコラボがあります。

個人的にこの猿のアイコンは、僕が10代の頃にとても憧れていました。2000年代の時にBAPE(A BATHING APE®の愛称)から発売された雑誌を買って読んでいました。その時の付録を大事に取っています。

NIGO®がブランドを離れてもユニクロのUTのディレクターに主任したり、アディダスとパートナーシップ契約をするなどファッション業界に影響がある方です。本人が携わったポケモンのデザインも見てみたいです。

6、モンクレール( Moncler)

フランス発祥のイタリアに本社を構えるファッションブランドです。設立は1952年。創業した「モネスティエ・ドゥ・クレルモン (Monestier-de-Clermont) 」の頭文字を取ってMon clerと名づけられました。特にダウンジャケットが非常に有名であり、世界中の方が愛用しています。1950〜60年頃に登山家の人たちからの要望に合わせて防寒装備の開発を行っていました。フランスやイタリアの登頂隊やアメリカのアラスカ遠征隊などの装備に採用されることになりました。日本に入ってきたのは2008年と割と最近です。代表的なダウンジャケットに使用されている産毛は、フランスの協会から最高級品質の称号得た希少なホワイトグース(白い羽をまとった水鳥)を使用しています。この羽毛は、職人により各パーツごとに1グラム単位で使用することが義務付けられており、大量生産できない背景があります。その品質や機能性だけではなく、身体のラインが綺麗見えるシルエットデザインなのが人気の1つです。

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高級なダウンにピカチュウの総柄デザインで登場。黒基調で小さな総柄なので意外と合わせやすいかもしれないです。暖かいという機能面でも安心。

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Tシャツやパーカーなどもあります。上記に出てきたサンダーボルトプロジェクトとのトリプルコラボレーションで日本では未発売。海外のサイトから購入するしか手段がありません。またブランドによる公式の通販サイトも存在しないので、モンクレールとフラグメントは模倣品が非常に多いので本物か偽物なのかどうかの判断が難しい商品です。

7、アナスイ(ANNA SUI)

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1980年にアメリカで誕生した婦人向けのファッションブランドです。中国系アメリカ人である彼女の本名がそのままブランド名になっています。日本には90年の後半に開店しています。ファッション業界で蝶や薔薇などを用いたアジアンテイストを先駆けしてデザインしたことで有名です。洋服だけではなくアクセサリー、革小物、化粧品など多岐に渡っています。日本でも’スイドリーム’という香水は、非常に知名度が高いです。どこかレトロだけどミステリアスな雰囲気もあり、その特徴的な色や世界観から’アナスイっぽい’って言葉が生まれるほど、ブランドとしては確立しています。

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アナスイの世界観がポケモンと不思議とマッチしていますね。
アイコンである蝶がバタフリーの目や顔がない表現がまた良い。

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ブランドの世界観が壊れずにポケモンとマッチしているのが凄い。現在でもポケモンセンターオンラインで画像を見ることができますが全て完売となっております。アナスイの雰囲気は、他にはないというか、他であってもそれはアナスイの真似事にしか感じれないほど浸透しているブランドです。またコラボレーションする時は、紫のイメージが強いのでゴーストやエスパータイプとかで出して欲しいですね。

・終わりに

なんとなく私が好きなブランドとポケモンのコラボレーションについてまとめてみました。

他にもカシミアセーターで有名なフランスの’ルシアンペラフィネ’、渡辺直美さんが愛用しているミラノの新鋭ブランド’GCDS’、ポケモンの時計で2900万という価格で販売したスイスの有名時計メーカー’ロマン・ジェローム'。

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今後も色々なブランドとコラボレーションすることもあり、皆様の目にも止まることがあるでしょう。値段見て???って躊躇う方も多いと思いますが、ちょっと欲しいなと思ったらそのブランドや人の背景を知ることで納得して購入するきっかけになればなと思います。

PAN

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