摂食障害と自己肯定感

摂食障害だった時期がある。
今も完全に治ったとは言い難いけれど、当時よりはまぁ良いのでおっけー。

昔から私は自他ともに認める細身で、私はそれを個性だと思っていた。でも、年齢が上がるにつれて私には『痩せている』という個性しか無いように感じてしまったという、何とも曲がった理由。痩せていなかったら私じゃない。少食で、手足がスラッとして、浮き上がる骨は美しく。自己肯定感が低いんじゃない。痩せてる自分だけを肯定してきた結果だ。別に太ってる人をどうとは思わないけど、自身が太ったねって言われるのは無性に怖かった。食べなきゃ胃は小さくなりまた食べれなくなって、正(まさ)に負のループ。(セイとフどっちだよ)

で、158cm37kg。生理が止まりました。高校1年生、冬の出来事。痩せたら生理が止まるって迷信だと思ってたけど、そういえば40kgを下回った辺りから恐ろしく疲れやすくなっていた。
お医者さんにかかったら今度は常備薬も出せないと言われ、①栄養失調で死ぬ②薬が飲めなくて死ぬ③3kg太って生きるの3択を迫られた私に開かれた道は『とりあえず40kg』しか無かった。まぁ3kgくらい余裕だろと思って始めたデブエット、その3kgがまぁキツいキツい。ちなみに太る事も痩せる事もダイエットと言うらしいですね。テストには出ません。


長い私の話は終わりにして、ここからは拒食症のお話。
どのサイト見ても書いてあるんだけど、拒食症(これに限らず摂食障害)を治すにはまず『自分を認める』事が大切らしい。結局根底にあるのは恐ろしく低い自己肯定感なので。これはまぁ過食と嘔吐が行為依存になってない状態に限るとは思うけど……
と言っても自己肯定感が低いから摂食障害になるのに、それを治すには自己肯定感を高めなきゃならないと言うとは。卵が先か鶏が先か?って話になるので、親子丼にして食べちゃおうか。

まあ冗談は抜きにして。
拒食症って実は度合いが違うだけで、今の日本には沢山いて。少し前まで痩せている事こそ美しいとされてきた私達の文化には、思春期の子供を初め多くの拒食症患者がいるらしい。自分ではダイエットしてるつもりでも、いつからか痩せる事に縛られてしまう。テレビとかで取り上げられるのはいつも極端に骨と皮だけの人だけど、見た目に現れずとも『痩せている自分』に縛られている人間は沢山いる。

大切なのは今の自分を認める事じゃない。どんな自分も自分であると受け入れる事だと、まだそれを出来ない私は思います。
だからもしあなたの周りにその気のある人が居たら、どんなあなたも素敵だよって沢山伝えてあげて欲しい。私達が求めてるのはきっと、否定でも肯定でもなく愛だから。(キマった……)

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