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BS朝日「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」を観て思うこと

以前は芸人のヒロシが、現在はスギちゃん
が国内外の駅に降り立ち、ご当地のB級グ
ルメを探し求めて旅する番組。
見たことのない異郷の風景と、言葉の通じ
ない街の人々とのどこかチグハグで滑稽な
コミュニケーションがとても楽しいお気に
入りの番組の一つです。
主に大都市ではなく、鉄道沿線の田舎町を
訪れることが多いのですが観てて思うのは
世界各地の街には未だに商店街や青空マー
ケットがあり、それらが庶民の暮らしを支
えているんだなぁということ。
さて、日本はどうだろう。。。
かつての商店街はすでにシャッター街とな
って賑わいは失われ、買い物は郊外の大型
スーパーやホームセンターなどに行くこと
になる。
そこではお金持ちも貧乏人も同じ価格で物
を買わざるを得ないし、「これ3つ買うか
ら少しおまけしてよ」なんて交渉もできない。
大型店舗に大型駐車場、完璧な照明や空調
設備。食品には過剰ともいえる厳密な保健
衛生基準の適用が義務付けられ消費期限や
原材料の表示をしなければいけない。
穴の開いたような野菜は売らないし、肉も
魚もきれいにカットして個包装されている。
便利だし衛生的なのだがこうしたコストは
すべて商品価格に反映される。
実はスーパーという業種の利益率は、規模
にもよるが平均2%程度と決して高くはない。
なので店舗で働く従業員の多くをパー
トタイマーという非正規・低賃金での雇い入
れにしているわけだ。
日本の給与水準は先進国の中で最下位クラ
スのレベルだし幸福度ランキングに至って
は世界54位。
GDP世界3位の自然豊かで平和で治安もよい
国だというのに国民の多くは将来に不安を
抱えて生きている。
旅番組に出てくる異郷の街の人々は、貧し
いながらも笑顔と活気に満ち溢れているよ
うに見えるのはなぜだろう。
隣の芝生は青く見えるとはいうものの。。。

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