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発進

01
朝から開業届やらの公的書類を役所に出しに行く。開店突撃をしたおかげで特に待たされることもなくあっさりと申請が通る。自分のことだからどうせどこか記入ミスをしていて書き直しを命じられるのかと思っていたので拍子抜けであった。ともかく職業がこの瞬間に自営業になった。部屋の整理をして仕事ができる環境を整えるためIKEAとニトリと無印良品を駆け回りボックス収納をゲット。帰宅して独立の挨拶メールを各方面に送る。失礼じゃないかどうかを気にしすぎて何周も読み直して、半ば諦めで送信ボタンを押す。これを繰り返して大変疲れた。わざわざ返信してもらって申し訳なくなる。結局どうするのが正解なんだろうか。SNSに公開する用の文章も考える。これも自分がどう見られるかをとても気にして、気にしすぎて半ば諦めでポストする。自分を飾りたくはないが、ナメられたくはないのだ。フリーランスになった以上自分の価値を自分で上げていく必要がある。その根幹にあるのが”ナメられない”というマインドだったりするんだろうけど、怖いとか、お堅いデザイナーとか、気取ったやつとは思われたくないのだ。結局は俺は俺なのだから。


02
感覚としては土日がずっと続いている感じだ。仕事をやめる前までも個人の仕事をする必要があり基本土日も作業をしていたので、それとあんまり変わらない。昼間に家の近くのコンビニに行く時もリモートワークをしていた感覚が蘇る。なんとも新鮮味がなくて嫌な感じだ。やはりあまり劇的な変化はないな。


03
忘れてしまうことを忘れずにやれるのは大変ありがたくて生活が円滑に回ってる感があるのだが、それに気を取られて全然仕事が進まない。生活と仕事があっちこっちに行ってしまってる。会社で仕事をしてる時は、プライベートのあれこれは自然に忘れられるのだけど、家で仕事をしていると生活がシームレスに存在しているので、すぐ掃除をし始めたり、すぐコーヒーを淹れたり、すぐamazonで買い忘れていたものを買ったりしてしまう。どっかで区切りを見つけたい。


05
コミティアで名刺をもらった漫画編集の会社へ行き、話しを聞く。webtoonの話しとか色々聞けて面白かった。漫画を書きたいと思うが、自分の場合ビジネスにするのは難しそうだなぁと思う。ただ人と話すだけで少しづつ考えがまとまるのでとてもありがたい機会だった。とりあえずプロットを作ろう。


06
奇しくも、2日連続で九段下。今度はKADOKAWAのオフィスで打ち合わせとは名ばかりの雑談。ずっとメールと電話でしかやり取りのなかった人と会って話ができてとても良かった。メールベースで仕事をしていると、ひとりの人間と仕事している感覚がどうしても薄れていってしまうので、実際に会って話しをすることはめちゃくちゃ大事だなと感じる。同い年だったことにびっくりしたが、そりゃ編集者でも同い年はいるし、なんなら年下もいるよなぁと当たり前のことに今更驚いてしまった。頑張らねばと気が引き締まる思い。


08
たっちレディオでまたパンチラインが出た。アイドルとファンの関係性としてあるべき姿「擬似恋愛を超えてファミリーになっていく」そうあるべきだし、そうはなかなかなれない現状もあるよなとしみじみ。



多次元制御機構よだかpresents "PARA-LYSE"
2日前にまだチケットが余ってることを知り、フリーランスの特権その1「平日のライブに気軽に行ける」を使っちゃえ〜!と思い、急遽行くことにしたよだかのライブ。フィッシュライフ時代から聞いていて(カウントダウンフロムナインとか好き)よだかになってから「夜間飛行」を聴きまくっていたので(最近だとそらの青よりの作業BGMとして大変お世話になった。最新アルバムもド名盤)、念願のライブ。良すぎた。とにかく良かった。こんなにワクワクして空間全てが美しく見えるライブは2019年にリキッドで見たAge Factoryのライブ以来だった。草野さんとCadodeのライブもこの日だけの特別なものだったし、メンツを含めた文化祭のようなファミリー感と熱量は滅多に感じられないライブだったように思う。DOCTORはリアルタイムでLiSAにハマってた時期でめちゃくちゃ聴いてたしライブも行ってたので心に来るものがあった。独立して不安だらけのこのタイミングで聴く「夜間飛行」×2は流石に泣きそうになった。