痛快!歯医者レポ①
小生は、「歯医者には定期的に通うべきだ」という旨の情報が耳に入る度、
「考えすぎだろ」
「自分に対して過保護すぎる」
「うるさい」
といった言葉が頭に浮かんでいた。
そんな小生が今回、歯医者に行かざるをえない状況におかれてしまった。
歯が、突然ズキズキと痛み始めたのである。
「虫歯」という言葉をきくと、いつも頭の中で小さい頃見たNHKの某番組の虫歯ソング的アニメーションが流れる。
小さいバイ菌の擬人化が歯をヤリでつつく、みたいな内容だった、ような気がする。
小生はこれまで虫歯とはほぼ無縁だったが、このアニメーションを思い出す度にゾッとする。
そんなの、痛いに決まってるだろ
歯を、ヤリでつつく?
そんな痛み、耐えられるわけがないだろう。
かくして小生は、この耐え難い痛みにビクビクしていた。
しかも、歯医者というものに全くいい思い出がなかった。
幼少期に乳歯が抜けそうになっていたとき、パワフルな歯科医に力づくで抜かれてしまったことがトラウマになっているのだ。
歯科医は冷たい。
歯科医はこちらの痛みなぞ、考えちゃいない。
歯科医は、悪。
どうしても歯医者に行かなくちゃいけないのかな
何度もそう思った。
しかし色々調べてみた結果、「放置するとやばい」という結論に落ち着いた。(そりゃそうである)
やばい状態になりたくない小生は、取り急ぎ歯医者に予約の電話を入れた。勇気が出ないだのなんだの言っている暇はない。
電話が終わると、ものすごい後悔が押し寄せてきた。
一体なんてことをしてしまったんだ。
これから、あの、悪の巣窟に出向くんだぞ。自ら。飛んで火に入る夏の虫とは小生のことである。
そうして小生は、震えながら、少し離れた歯医者に向かうはめになった。
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