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二つしたら一つわすれたろう

ある学校に二つしたら一つわすれたろうという生徒がいました。

朝起きて顔をあらうと歯をみがきわすれるのです。
歯をみがくと、トイレに行くのをわすれるのです。
トイレに行くと水を流すのをわすれるのです。
水をながすと手をあらうのをわすれるのです。

お母さんが見ていないとわすれたまますごしてしまうのです。
わすれない日もあります。

朝ご飯をわすれた事はありません。
どんなに時間がなくても朝食はわすれないのです。

学校に行く事も友達のあっさんをさそって行く事もわすれません。
ランドセルや体そう着をわすれても学校へ行く事はわすれません。

学校に着いたら朝のごあいさつはわすれません。「おはようございます」
教室に入ったら「おはよう」とみんなにごあいさつは、わすれません。

遊びにむちゅうに成ってチャイムが鳴っても席に着くのをわすれます。

「わすれたろうくん、君は自分にとって大切だと思う事は忘れないんだね。忘れそうになったら自分にとってそれが大切なものなんだと思いなさい」

それからふたつしたらひとつわすれたろうくんは、ひとつ言ったら10さとるくんになりました。