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好きの使い捨て

好きのセルフサービス、好きの置き換え、好きの使い捨てについて考えてみました。

好きを伝えたり好きを欲しいと思ったりするとエネルギーを消費します。好きの対象物がすでに自分の物だと思っているものを好きになることを「好きのセルフサービス」といいます。セルフサービスは消費するエネルギーが少なく済むので「大好き」になってしまい手放せなくなるのです。

「好きのセルフサービス」で自分が大好きになると自己中になり、自分が嫌いになると「嫌いのセルフサービス」はエネルギーの消費が押さえられていますから長く長く続くのです。そして最終的に「自分に無関心」になってしまいます。

その嫌いを他のものに向けることは簡単です。「かまって欲しい」と発信するのです。かまってもらうことはエネルギーをもらうことですからエネルギーを増やすことができるのです。

かまってほしいだけで「あなたが好き」ではないのです。「自分が嫌い」だと「あなたが好き」ではなく「かまってほしい」になるのです。

その「好き嫌い」を自分に向けるのがセルフサービスですが、対象物に向き合わずに他のものに「置き換え」てしまうことがあります。消費エネルギーを最小限にするために「身近なもの」「手に入りやすいもの」「目的がかないやすいもの」で対象物をエネルギーに「置き換え」て効率を重視してしまうのです。

「好きの置き換え」は「好き」を「好き」で終わらせてしまうのです。「好き」が「大好き」になるには「置き換え」てはいけないのです。「大大好き」なものに置き換わるものはありません。「大好き」になってしまうとエネルギーは「使い捨て」です。

「かまってほしい人」「大好き」になったとしても「幸せ」なのは、世間によくある話です。「相思相愛」であったとしても幸せなのかはわかりません。

「幸せの使い捨て」「好きの使い捨て」です。

「無償の愛」は見返りを求めませんから「無限の幸せ」を手に入れることができるのです。「無限の物欲」にはまると抜け出すことが困難で「有償の幸せ」を求めてしまうのです。

宗教は神や仏を対象とした「好きの置き換え」です。他人を好きになることを教えているのが哲学です。

身近な人から好きになりましょう。