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奥様のお名前を勝手に決めてしまいました・すみません

「奥様のお名前を勝手に決めてしまいました・すみません」と声をかけてきたのは、KAさん。何のことだろうと疑問に感じたのだが、「いいですよ」といつもの癖で生半可な対応をしてしまった。

「いいですよ」と言ってしまったので、「何のことですか?」と聞くこともできず、このまま過ごすとモヤモヤしたままになってしまうので、なんとか聞き出そうと思ったのでした。

「家内の名前を知っていたのですか?」「いいえ、存じ上げなかったものですから小説で、三佳(さんか)さんと決めさせていただきました」「合ってますよ。三佳(みか)なんです」

驚いたように、「えっうそでしょ!」「はい、うそです」「・・・・」

会話が途切れてしまった。

そうなんです。わたしは最後の詰めが甘いのです。家内の名前は、三佳ではないのに合っていると嘘をついて、その後どう対応すれば良いのかを考えず、KAさんを喜ばそうと思ったその一念でついたうそなのです。

本当は、独身なので家内はいないのです。


うそです。これは読者を喜ばそうと嘘をついたのです。

このKAさんの投稿へのお礼です。

[参加作]と変換したいのに[酸化策]と変換されてしまうわたしのキーボードは、自作キーボードです。