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「次の一手」が私に与えたもの

小さな世界の中で満足するタイプの私は、自分の属する狭い世界しか知らない。
世間の皆さんがどんな暮らしをしているのか、どんなお仕事をしているのか、ほとんど知らない。
インフルエンサーの動画配信者などの、朝ルーティンやVlogを見ることはあるけれど、それが世間標準だとは思えない。
しかも私は・・・・田舎住みなのだ。←だからどうした

そんな私でも、仕事に関しては人並みにプライドをもってやっている。
仕事の進め方については常に悩んでもがいて、いろいろな方法を試しては失敗したり(たまに成功したり)しながらだけれども。

ぶっつけ本番とか、直前にやっつけで勢いで乗り切るとか、そういうことがひどく苦手なタイプの私は、よい結果が出せるように、準備を怠らずに来た。
でも、一度にたくさんの仕事を抱えてしまって、頭がパンクすることも一度や二度ではなかった。『何からやればいいのかわからない』『前へ進めないといけないのに、頭が整理できてなくて取りかかれない』という、脳のリソースをどう割り振ればいいのかわからなくてくてキャパオーバー(そして目を白黒させる)という状況に、ひんぱんに陥っていた。

それを解決すべく、請け負ってる仕事一つ一つを、クリアホルダーで個別に整理することにした。本当は綴じノートでやりたかったのだけど、自宅に持ち帰って仕事をするためには、できるだけ軽いものがよかったのだ。書きなぐったアイデア(主にコピー用紙の裏紙)やメモ、プリントアウトした資料などをすべてそのクリアホルダーに入れ、それを出してきては前に進める、というやり方をとるようになった。

そして最近、それに新たな方式が加わった。「次の一手」と「終わらせない仕事術」である。

これは、タスクシュートというメソッドが提唱しているプロジェクトの進め方で、一日に多数のプロジェクトを進め(ルーチン化)、各プロジェクトについては”最後まで終わらせずに”あえてキリの悪いところで終わることで進めたい、という気持ちを維持させるという画期的な方法。

その際に大事なこととして「次にやるべき一手」を記録しておく、がある。これが、私にはクリーンヒットだった。
それまではクリアホルダーの中身を取り出し、「どこまで進んだっけ?」と記憶(とホルダー内の雑然としたメモ群)を頼りに進捗を確認した後でやっと、本題に取り掛かるという具合だったのだけど、未来の私に次にやるべきことを書き残すという『自分内申し送り』をすることで、最速で本題に取り組めるようになったのだ。すごい、私のポテンシャルをこれでより発揮できる。←ちょっと違う

かくして私は、抱えている仕事のクリアホルダーを、ほんの少しであっても毎日見て次の一手を確認し、少しだけ手を付けてまた申し送る(タスクシュート的に言うと「棚下ろし」「棚上げ」)という日々を送っている。

もう、『何からやればいいのかわからない』私とはさようならだ。


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