【読書感想文】史上最強の哲学入門がおもしろかった!
どうも、ブルークリエイターのパンです。
個人でアプリ開発を仕事にしている者です。
(最近おかげさまで独立1周年を迎えました!)
今回は読書感想文の2回目。タイトルにもある通り、『史上最強の哲学入門』という本がすごく面白かったのでこちらの感想を書いていきます。
こちらの本は西洋哲学を扱う『無印版』と、東洋哲学を扱う『東洋の哲人達』という2つあります。どっちも面白いです。
●史上最強の哲学入門
シリーズ2冊あるうちの1冊で、こちらは西洋哲学を扱っています。
ネットでもネタとして使われるバキの名シーン『全選手入場』になぞらえて、31人の哲学者を紹介するような内容です。(別にバキ知らなくても問題はないです)
哲学とうたってはいますが、内容は幅広く、宗教、政治、経済、etc……人類誕生以来、我々がなにを考えてどういう活動を続けて来たのか、人類史全体を広く浅く紹介しているというような感じです。
構成もすごく上手くて、「こういう主張の哲学者がいた。しかし、その哲学に対してこういう切り口で反論する哲学者が現れた!」など、前後の繋がりもしっかりしてて、するすると読んでいってしまいます。
あと、作者の飲茶さんはサブカルに精通されてる方のようで、たびたびネタ的な要素が盛り込まれていたり、文章自体がすごく面白いです。
総じて、広く浅くなので、興味を持った哲学者や事柄についてさらに自分で調べてみても面白そうです。
まさに最強の哲学入門だと思います。
●史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
続いてこちらは東洋哲学編です。
冒頭で東洋哲学を理解するのは不可能ですと、いきなり突っぱねられるところから始まります。
いったいどういうことなのか。その理由は読み終わる頃にはわかっているという見事な構成。
論理的、物質的な西洋哲学とは正反対で、東洋哲学は内面的で理解が難しい。
前半の説明文章の辺りはなかなか難解なのですが、中盤以降面白くなっていきます。
こちらもネタ要素豊富で図解がニコニコ動画っぽいやつだったり、「ガンダムに例えると~」の辺りはめっちゃ笑いました。
そして、最後の締めの1文に震えました。
かっこよすぎる……!
まとめ
他いくつか読んでたので感想書こうとしてましたが、この2冊が圧倒的過ぎたのでこれだけにしておきます。
「哲学とかなんか難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、この史上最強の哲学入門はそんなことはなく、最後まで面白く読めるので超おすすめです。
作者の飲茶という方は知らなかったのですが、深い知識をお持ちの上、サブカルネタが面白くて、一発でファンになってしまいました。
他の著書も読んでみたいと思います。
追記:
まとめまで書いて一旦寝かせてる間に、同作者の『正義の教室』を読み終えてしまいました。
というわけで追記で『正義の教室』の感想です。
最後まで読み終えて、「やってくれたな!!」ってなりましたね。もう色々うまい!
こちらはストーリ仕立てになっていてキャラの配置とかすごくラノベ的、ギャルゲ的。
基本的には哲学を中心とした話で、特に正義とはなにかに関して書かれています。
有名なトロッコ問題についても触れられていて、この辺りを考えるのが好きな人ならかなり楽しめるかと思います。
いろんな正義に関して考えさせられたりしつつ、意外とストーリーもちゃんと作られていて面白かったです。
特に最後の最後にはどんでん返し(?)にはしてやられました。
最初は史上最強の哲学入門に比べたらちょっと微妙かなと思ってましたが、最後まで読み終えたら評価が爆上がりしました。こっちもオススメです!