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#18 レインツリーの国 | 有川 浩

お互いに少しずつ遠慮がちに距離を縮めていく感じがわくわく
期待が隠し切れなくて返事のスピードがお互いに早くなっていく様子に共感した 
まだ自分もこんな恋愛物語にわくわくできるのかという嬉しさを感じる
声の高さを初めに確認するが、相手のイメージをつかもうとするその緊張感、期待感が実感として伝わってきた、、、と感じていたが、この確認作業の本当の意味をわかっていなかったと後になって痛感する
「聞く」と「聴く」の違い
障害のない人に、障害のある人のことはわからない、理解ができない
わからないから言っても無駄、はわかろうとしている人を置いてけぼりにしている
フェードアウトになってもかまうか
わかろうとしていてわからない人に近づいているのに、近づき方を教えもせず、突っ放す
相手がもし近づいてほしくなかったら?
障害を盾にして、傷つける権利があるかのような態度に、「じゃない側」として生きてきた身として、そのような「優位性」の存在に考えが及んだことがなかった
相手がどんな反応をするか、という期待、わくわく感
それに応えてくれたときの幸せな感じは、人とのコミュニケーションの中で最も通じた感、つながった感を感じさせる
もっと、もっと、と
聴覚障害者は二重絡みの障害を持っている
一つは音、一つは健常者とのコミュニケーション
コンプレックスのある人はフラットになるのが難しい
この場合、難聴者が健常者に対してだが、しれっとわかったようなことを言ったり、あの人は私よりまし、うらやましい、妬ましいと思う気持ちが生じるが、それを許さなくてもいい
気の合う人は合うし、合わない人は合わない
友達になれる人、なれない人、それでいい
自分の性格と向き合う 見たくないものを見る
心、思考を見つめて、相手と向き合おうとするし、向き合いたい
相手のことを気遣いながら、理解しようとしながら、それでもうまくいかない
これからもそう簡単には考えられないかもしれない自分がもどかしい
うまくしたいけど、いかない
同じ失敗を何度もしてしまう
確かに、自分もそういう態度になっているよな、、とドキッとさせられるような感覚だった
どういう態度をもって接したらいいのか
相手とぶつかっていけるような関係性ならいいが、そうでもない、少し距離間があり、でも比較的長く付き合っていかないといけないような関係性だったら自分はどう接していくのがいいのか
障害がある、なしの物語ではなく、男女、考え方の違い、それぞれの「違い」に通じる物語

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