春の風が運ぶもの

最近は朝晩の冷え込みも落ち着き、ようやく春らしくなってきた。春うららでお花もたくさん咲いてきたし、なにより晴れているのが最高!

お洗濯物もよく乾くし、日がかげるのも遅くなって夕方のお買い物もしやすくなった。

春といえば

春風にのってくるものといえば、そう花粉である。大敵である。もともと大の花粉症持ちの母を横目で見ながら「かわいそうにこんなに連続してくしゃみをして」と憐れんでいた私。バチがあたったのか先月から目のシパシパと鼻垂れが治らず病院へ。あっという間に花粉症と診断され、母のようになるのかと少し怖気ついた。今は処方された薬もあってか症状は先月よりも落ち着いた。

春の風に乗ってくるのは花粉だけではない。もだ。天気がいいからこそ散歩にでかける頻度が増えた近頃。気づくのは鳥の多さだ。「あれこんなにいたっけ?」と鳥が大集合。ちなみに私は、鳥は食べる専門。本当に怖いのだ。

何を考えているのか急に近くに来ていたり、低空飛行をされたりすると心臓が止まりそうになってしまう。先日は公園で気づいたらカラスがすぐ側にいて思わず大声で叫んでしまった。案の定被害を被ったのはカラス側である。ごめんねカラス。

そのほかにも

そんなこんなで小さい春から大きな春までを楽しみつつ、苦しみつつ過ごしている私。今日は日中の暑さで久しぶりに窓を開けた。

ふわぁっとカーテンレースが風で膨らんで「素敵〜」とそれを見ているうちに長めのお昼寝をしてしまった。すごいな春。最近朝もとにかく眠くて、「これが春眠暁を覚えず」かと全身で実感している。

お昼寝から目を覚ますと少し暗くなってきていた。窓から入る風も昼よりはひんやり。もう閉めよっかなと窓辺に近づくとふわっと焼き肉のようなガーリックのような匂いがした。

隣人の夕ご飯はなんなのか匂いだけで当てようとしつつ、いつもは感じない自分以外の人の暮らしを久しぶりに感じた。(最近は生活音とかもなかなかしないので)

結局しばらくの間、匂いを嗅いで考えたものの答えはでなかった。たぶんごはんには絶対合うやつの匂いだったけど。

思い出すと

小さい時から大人になりたいと感じ始めるくらいの歳まで母や父の会社の社宅に住んでいた。住んでいる人は皆顔見知りだし、歳が上の子どもが年下の子どもの面倒をみたり、家族ぐるみのご近所付き合いがあったりとそんな素敵な風習が平成にも残っていた環境で育った。

社宅の階段や廊下を上がる時、ベランダに出た時にふと晩ご飯の香りがよくした。それにつられて「私たちもカレーがいい」とか「〇〇さんのお家かな?」と答えの出ないクイズをしていたなぁ。

今日は1人でクイズを楽しんだけど、私は頑固だからあんなに美味しそうな匂いがしたのに、つまんでいるのは豆乳鍋。あ、私の献立には春が来ていないのがバレるなコレは。

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