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緊急事態宣言を乗り切るために、カフェ経営者が大切にした3つのこと

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
東京でひだまりという囲碁も打てるカフェを経営しているMayuです。

世の中はまた緊急事態宣言になるのでは、と息をのんでいる経営者がたくさんいるのではと思います。私もその一人です。

昨年を振り返ると、正直大変すぎてあまり覚えていない。
というのと、大変すぎて笑っちゃうことばかりというのが感想です。

またあの時のような、
商店街に親子の笑い声が聞こえなくなり、
お年寄りの立ち話が聞こえなくなり、飲み屋でがやがやする楽しさが奪われるときがやってくるのかと思うとため息がでてしまいそうになります。

しかし、一度経験したならもう怖くない!

私の周りには個人でカフェを経営している人がほとんどいません。
前回は本当に孤独でした。
いま、同じように孤独で不安なひともいるかもしれない。

そんな方に思いを馳せて、あのとき私はこの事態をどう乗り切ったかということを書き残すことにしました。

1.ポジティブをキープする


経営者である私が後ろ向きになった瞬間にお店は続けられなくなります。
なので、気持ちを前向きに保つということに力を注ぎました。

そのためにやったことは2つ。
A.健康に気を遣う(食事、睡眠、適度な運動)
B.ポジティブな人がいる環境に身を置く

体と心はどうしたって切り離せないものです。
風邪をひいて熱が出て寝込んでいるときに、気持ちを元気に保とう!と思っても難しいですよね。
なので、お酒に逃げたりせずに、健康でいること、病気にならないことに気を遣いました。

今まで閉店時間を23:00としていたものが20:00になったので時間ができます。その分、自炊をする、睡眠を最低7時間はとる。
今までお店が忙しくてちゃきちゃき動いていたけれど動けなくなったので、
夜散歩したり、早朝ランをはじめ、汗をかくようにしました。

そしてBのポジティブな人がいる環境に身をおくことについては、
人というのは環境にとても左右される生き物だからです。
なぜ環境に左右されるのか?

ヒトは、周りの人と同じことをするのには割と抵抗がないけれど、自分一人だけ周囲の人と異なることをするのにはエネルギーを必要とするからです。

人間は環境に適応することにより、文明を発達させてきました。
言語というコミュニケーションツールが生まれたことを考えてみても、
人は一人では生きられず、協力して生きていく生き物です。

ならばその性質を利用して、具体的にお店が厳しい状況を乗り越えようと前向きに行動している人と一緒にいた方が、自分も頑張れると思い、そのような環境に身をおくことにしました。
それによって離れた人もいましたが、致し方ないですね。。

2.わからないことを明確化する

コロナウィルスって何が怖いの?
なぜ緊急事態宣言になっているの?
飲食4人までの根拠は?お店がなくなるかも、、という根拠は?

頭の中に漠然とした疑問があるから、不安な気持ちになります。
でもその正体を見つけて解決してしまえば、緊急事態宣言だろうが、なんだろうが、不安は消え去っていきます。

自分のお店に関していうと、数字を把握することが大切です。
経費にいくらかかって、いくら以上ないと経営が厳しくて、
何カ月分の運転資金があればこの期間を乗り越えられるのか?
いま手元にあるお金で何カ月存続できるのか?

などなど、頭のなかにある不安を全部ノートや紙に書きだし、
数字をはじき出すことで見えてくることがあると思います。

また、微々たるものかもしれないけれど、
売り上げをあげるためになにをすればいいのか?
ポスティングやチラシ配布だっていい。
自分がお店を維持するためにできることをかきだして一つずつやっていけばいい。アイデアがなければ、他の店主に相談するなど、いくらでもやれることはあります。

特に紙にかくと、
自分でコントロールできることと
コントロールできないことが見えてきます。

コントロール外のことは自分の課題ではないので無視して、
コントロールできることに注力することが大切です。

不安を言葉にすることで気持ちも行動も決めることができます。
漠然とした不安があるかたは、紙に書きだしましょう。

3.自己投資する


緊急事態宣言中はいままでと比べて時間ができるはずです。
そういう時に、自分の能力アップのために時間とお金を使って自己投資をしましょう。


私は主に読書に時間とお金を使いました。
いままで夜遅く帰ってきて、本を読む気力もなくベッドに倒れこむ毎日でしたが、緊急事態宣言中にたくさん本を読んだおかげで、読書のスピードが格段にあがりました。そのため、いまでも毎日30分の読書週間を続けられています。

また、改めてお店を考えるという機会も作りました。
Youtubeを始めたということもあり、自分のお店について発信するために、ブランディングやコンセプトなどの棚卸を行いました。

ちなみに、私のお店のコンセプトは
「誰かを連れて行きたくなるカフェ」
「遊び心のあるカフェ」
「囲碁業界のインフルエンサーになる」
などいろいろありました。

原点に立ち返ることで見えてきたこともあります。
それは雇用に関してです。

緊急事態宣言からいままでの間に、何度か「あの時雇用についてはどう考えていたの?」と聞かれることが多々ありました。

私の場合は普通のカフェとは異なり「囲碁」というコンテンツをかかえているので他の方の参考になるかはわかりませんが、雇用に関しては時間を減らすことはあっても、辞めさせるという選択肢はありませんでした。

なぜかというと、開業のときに決めたことがあるからです。
「囲碁で雇用を生み出せるお店でいよう。」


つまり、囲碁を生業にしたいと思う人がいたとして、雇用の幅がすくないと雇うことができません。
その業界が小さいと魅力を感じる人が少なくなり、結果マーケットの縮小につながると考えたのです。

そのため、雇用に関しては助成金などで賄えばいいし、
逆に自分の能力を活かして、他の飲食店のサポートをしたり、別で収入を得られる道筋をつくればいいやと思っていました。

こういう発想も本を読まなければ思いつかなかったですし、
自分と向き合う時間や学ぶ時間ができたからこそできた発想です。

また、時間ができたことで参考にしたかった他のカフェを見に行ったり、
Youtubeの撮り方の勉強をしたことにより、昨年より確実にスキルアップすることができました。

収入が減ってしまうので不安になる方もいると思いますが、
なかなか自由な時間も飲食業をやっていると生まれないとおもうので、自己成長できることに投資しましょう!

4.まとめ

いかがだったでしょうか?
苦しい状況でも経営を続けている人はたくさんいると思います。
その人なりの乗り越え方で、苦しいながらも前を向いて挑戦しているかたが多いと思います。

いつまでなのか現時点でまったくわかりませんが、
サバイブできると信じて一緒に前を向いてお店を続けていきましょう!

サポートして頂いた皆さまには後悔させません!