見出し画像

サッカーでKPIしてみた

企業に勤めている方は耳にする事が多いのではないだろうか。

KPI
KPIツリー
KPI管理
KPIマネジメント

ググればいくらでも出てくるKPI関連のワード

難しい。奥が深い。結局分からん。

そういう人も少なくないと思います。
私もその1人です。

そんな私なりに調べて理解したKPIをnoteでアウトプットさせて貰おうかなと思いまして。

最高の結果を出すKPIマネジメント
中尾隆一郎


この書籍1冊あれば充分。
マジで分かりやすいです。

YouTubeで調べるとKPI関連の動画は山ほど出てきますが、この著者である中尾隆一郎さんが出演している動画がやっぱり一番分かりやすくて参考になります。

そんなKPIをざっくりと説明すると、
目標に対して経過を観測する為の定量的な指標です。

要は目標を達成する為の具体的な数値って事。
逆に言えばその数値さえ達成できていれば目標が達成できる。

KPIKPIってしつこく言ってるけど実際は
【GOAL】【KGI】【CSF】【KPI】
の4つに大別されます。
著者は4兄弟と表現されていますね。
それぞれの意味はググって下さい。
簡単に言うと

【GOAL】 最終目標
【KGI】  の達成を判断する数値
【CSF】     を達成する為の最適な要因
【KPI】      の成否を判断する為の数値

かな?違ってたらごめんなさい。

KPIの具体例をネットで調べるといくらでも出てくる。が、自分の業種に合ってなくていまいち理解できない。という方の為に多分誰もした事がないサッカーで挑戦してみよう。


まずGOALとは最終的な目標。すなわち『試合に勝つ』となる。当たり前だが。それに対して、ではどうすれば勝ちと定義するのか?を具体的に数字で表す。ここで問題発生。サッカーとは対人競技であり相手がいる事によって『時と場合』が生まれる。1点とるだけじゃ勝てないし0点に抑えるだけでも勝てない。失点以上の点を取る。この2つの要素を合わせた結果を勝ちとしなくてはならない。

すでに無理な話となってきているがせっかく始めたんだし無理やり設定しよう。

『5点取る』そして
『失点しない』でいこうかな。

※KGIは基本的に目標達成の為の指標となる為1つしか決めてはいけません。2つ以上設定すると混乱を招くからです。今回は例外として『FW陣』と『DF陣』で別々に考えようと思います。



…サッカー無理かも。


もうちょつと頑張ろう。


まずFW陣はどうすれば5点とれるのか?
答えは簡単。シュートを放つ。では5本シュートを放てば5点とれるのか?その答えはもちろんNOである。この選手は5本放てば1点入る。この選手は3本放てば1点入る。と、選手によって様々だ。更に展開も左右される。セットアップだったり、ドリブル突破やボレーシュート。MFとの相性も加えると無限に可能性は広がる。

では逆にDF陣はと考えてみる。後衛はどうしたら失点を0に抑えられるか?これも簡単。シュートをさせない。これに尽きる。ではどうしたらシュートをさせずに終えられるか。相手FWにパスを出させない。もちろんこれだけでは0にできない。なぜなら得点源は他にもいるからだ。時には相手ディフェンダーがCKやFKから得点してくるパターンもある。ファンダイクみたいな化け物が相手にいたらドリブル突破で得点してくるもんだからロジックは完全に崩れるだろう。

FW、DF共にどうすれば『KGI』を達成できるのか?

要因をいくつか挙げて『CSF』を決めよう。

【FW陣】
・PKで決める
・FKで決める
・CKで決める…



いや待ってなんか違う。


なんか違うぞ。

こんなんじゃなかったはず。
5点取る為の方法…って事になるのか?
誰々が点を取るみたいな表現になるのか?
点を取るバリエーションか?
細かい戦術がここに入ってくるのか?
サッカーだけじゃ抽象的すぎたかな…?


よし、


バルセロナで考えてみよう。


個人的に歴代最強だと謳っている
2006/2007年シーズンで考えてみます。

まず3トップがそれぞれシュートを放った場合、得点となる成功率はどれほどになるだろう?いきなり憶測での話になってしまうが気にせず行こう。

天才ロナウジーニョなら5本シュートを放てば2点は入るだろう。若かりし頃のメッシは5本放てば1点は取ってくれる。エトーはおそらく5本放てば4点は入るに違いない。

…エトーが好きすぎてバフがかかりすぎているが気にせずいこう。


ロナウジーニョ シュート成功率 40%
メッシ     シュート成功率 20%
エトー     シュート成功率 80%

これをベースに考えると5点取る為には

ロナウジーニョ 1試合でシュート13本
メッシ     1試合でシュート25本
エトー     1試合でシュート7本

が最低でも必要となった。
これらに『展開』をプラスする。

例えば、ロナウジーニョが左WGからドリブル突破して自身でシュートまで完結する場合とラストパスを受けてワントラップなりボレーシュートでシュートを放つ場合でそれぞれ確率は変わってくるだろう。

他の2人も同様だ。

更にこの3人は相性が良すぎる為コンビネーションによっても確率はまた変動する。

例えばロナウジーニョが相手ディフェンダーを翻弄する間に裏へ抜け出したエトーにスルーパスを出す。これはシュート成功率100%だ。

メッシがドリブル突破を試みるも相手ディフェンダーに阻まれてロスしかけた所をエトーがかっさらってゴールを奪う。これも100%。

エトーが弾丸シュートを放ちキーパーが弾いた先にロナウジーニョやメッシがごっつぁんゴールを決める。と見せかけてそれすらも弾かれた場合、転がったボールの先には野生の嗅覚がバグっているエトーが立っている。結果100%。

勿論、戦術による崩しも加算する。常に数的優位の状況を作れる為ポゼッションサッカーで相手を翻弄し結局エトーがなんやかんや決める。

そしてこれも大事な要素となるのが、MFの存在だ。セットプレーやロングスルーパスなんかの対応もワールドクラスの3トップは勿論プラスに働く事だろう。

更にモッタがイニエスタからスタメンを勝ち取った世界線で考える。あのフィジカルでボールキープできれば前線は好きなように動けるだろう。そこにデコやシャビが絡めばFW陣の得点率はそれぞれ10%は上がるはず。

これらの前提を踏まえて『KGI』である5点取る為の最適な方法を考える…


ここで大問題が発生していた事に今更気付く。



15点とってるやん…


ロナウジーニョ、メッシ、エトーそれぞれに5点とる為のKPIを考えると結果みんなが5点とってしまう。なんだこれ。

それに、シュート45本はどう考えても現実的ではない。


よし、

エトーにボールを集めよう。



CSFはこれだ。エトーが一番シュート成功率高いんだからエトーにボールの集めるのはセオリーだ。なんの問題もない。


最後は『KPI』だ。

KPIでは具体的な数値を設定するとなっている。

エトーのシュート成功率はロナウジーニョやメッシ、モッタ等、上記要素のおかげで現在150%となっている。

なので、5点取る為には1試合にシュートを5本放つ。必然的にこれさえ守ればFW陣の目標は達成される事となった。前提を覆すエトーのポテンシャル恐るべし。

ただ、これはエトー個人のKPIである。
ここでまた問題が発生。問題発生しすぎ。サッカーは他に10人もいるのだ。他のメンバーはどうしたらいいのか?何がなんでもエトーにパスを出すのか?シュートを打ってはいけないのか?それはそれで違う。展開があるからだ。ここでも『時と場合』に邪魔をされる。

10人といっても最初に『FW陣』と区別してたので全線の5人で考えよう。そしてしれっと『オフェンス陣』という表現に切り替えよう。

他のオフェンス陣でいうと両WGはどうするか、エトーにラストパスを出すCSFを達成するKPIを設定しよう。

オフェンス陣はエトーを除いて4人。
4人が1回ずつエトーにパスを出しても4点しかとれない。ならば両WGは2回をノルマにしよう。そしてデコが1回。モッタはポストプレーに全振りさせよう。鬼キープさせて全方位にボールを散らす役割だ。

まとめると

ロナウジーニョ エトーにパスを2回出す
メッシ     エトーにパスを2回出す
デコ      エトーにパスを1回出す
モッタ     上3人にパスを出す

オフェンス陣4人のKPIはこれで良いんじゃないかな?これさえ守れば後はエトーが確実に得点を決めてくれるわけだから5点取れる計算となる。よってKGIが達成されるわけだ。よしよし。


…あれ?


エトーのKPIは?

本人のKPIはどこ?
エトー自身は何をしたらいいんだ?
ただ立っているだけでいいのか?
パスをもらう動きを入れたら良いのか?

多分、CSFに固有名詞を入れたら駄目みたいだ。

CSFからやり直しか?
いや、もはや読み返したくもない。
ファンダイクら辺から自分でも何言ってるか分かってないからだ。このまま行きたい。


よし、



エトーは概念だ。


これで全て上手くいく。

次にディフェンス陣。こっちは骨が折れる。
なんせシュートをさせないというのはシュートをしまくるよりも至難の業だからだ。相手FWを警戒するだけじゃない。MFもロングフィードから放ってくる事だってある。シュートさせない為にDFラインを上げて果敢にプレスをかける方法もあるが当たり前に裏を通されたら終わり。流石に設定が厳しすぎる。

よく考えたらエトーが5点取ってくれるんだから失点は4点までOKという事になるのではないか?ならばKGIは『5点以上失点しない』に妥協できるのではないか?


ちょっと甘すぎる目標になったが勝てば良いのだから大丈夫。

では次にCSF。もう要領は得た。いける。

失点を4点以下に抑える要因。


・被シュート数を4本以下
・……


え、他は?


思いつかないんだが。
オフェンス編で培ったKPI術が通用しない。
こっちはプジョルが概念化するのかと思ったけど何か違う。おかしい…

"シュートをさせない"がそもそも違うのか?
正直シュートをするかしないかなんて相手次第ではないのか?
究極に仕事をさせない。となると終始マンマーク、言うならばガットゥーゾやN.デヨングのように開始から終了までべったりマークすればある程度、その被害者からのみはシュートを封じる事はできるかもしれない。

でも、それでもやっぱりセットプレー等でワンタッチシュートを打てる場面が必ずあると思う。PKなんか与えてしまえばマンマークにストレス溜まったソイツが真っ先に手を挙げるだろう。それで被シュート1だ。

そして被シュート1=失点1ではないのはオフェンス編から考えたら分かると思うが、相手シューターの成功率が影響される。

…………うん…



対戦相手のスペック想定するの忘れてた。



根底から否定する大問題を見過ごす。大失敗。よくよく見返したら自分で『相手次第』って言ってしまってた。

これが"エル・クラシコ"だった場合、当時R.マドリードのFWはオランダが誇るレジェンドであり決定力がチート級にバグっているファンニステルローイだ。

いくらワールドクラスのプジョルとテュラムといえど、はたして被シュート数を5本以下に抑える事ができるのだろうか…?MFはグティやベッカム。絶対無理だな。

オフェンス陣にしてもそうだ。シュート成功率には対峙する相手ディフェンダーがかなり影響するではないか。世代が違うがもし今のリヴァプールと対戦すれば怪物ファンダイクのせいでエトーさんといえども成功率は半分以下に下がるだろう。なんで相手を能力ALL50のCPUで仮定していたんだ。


よし、



やめよう。


結論 :  サッカーでKPIは無理。


長々とすみませんでした。

せっかくアウトプットしたかったのに完全なる偏見を晒してしまいました。全部適当に喋っているので悪しからず。

こんなしょうもない偏見長文を読んでいただいだ方がもしいればスキとフォローをして頂けると嬉しいです。


最後に、書きながらふと思ったんですけど、

ファンダイクの被シュートを防御率で表すなら0.001くらいになるのではないかな?防御率の定義は知らないけど。それにシュート成功率150%のエトーが相対すると完全なるホコ×タテとなってかなり見応えがありそう。


【"最強のFW"対 "最強のDF"を考察してみた】


で書いてみようかな。


いや、やめよう。


また書きます✍️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?